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2023.02.17

24年卒向け「ホワイト企業ランキング」 知名度だけじゃない就職先選び

Getty Images

3月1日の就活解禁日を迎えるにあたり、2024年卒業予定の就活生の企業選びが本格化している。

日本には従業員が数万人規模の大企業から中小企業まで、数多の企業が存在する。そんななか、社会経験が少なく、業界や企業、仕事について理解の浅い就活生が、いわゆるブラック企業を避けてホワイト企業に就職するのは、決して簡単なことではない。

そうしたなか、就活塾を運営するAvalon Consultingの調査機関「ホワイト企業総合研究所」は、2024年卒版「一流ホワイト企業ランキングTOP100」を発表。就活生やその親に向けて、企業選びの材料となるデータを公開した。

ホワイト企業とは一般的に、労働環境が整っていて働きやすい企業を指すことが多い。しかし同調査では、職場環境やワーク・ライフ・バランス、給与・福利厚生に加え、成長環境、事業見通し、財務指標などをもとに算出した「ホワイトスコア」が高い企業を、ホワイト企業としてランキング。

今回はこれまで就活コンサルタントとして1000人以上の学生をサポートし、一流ホワイト企業に送り出してきたAvalon Consulting 竹内健登 代表取締役社長の解説を交えながら、ホワイト企業ランキング1位〜10位までの企業と、100位までのランキング全体で見られた傾向について、掘り下げていく。

一流ホワイト企業ランキング トップ10 

10位:オートデスク

10位には、3D技術を使ったデザイン・設計などのエンジニアリング向けソフトを開発するオートデスクがランクイン。売上高は約44億ドル(2022年1月期)で、前年比プラス15.7%。過去5年間、2桁成長を続けている。

「業績好調に伴い、給与や賞与をはじめ待遇が非常に良いことがランクインの要因です。同社が手がける建築、土木エンジニアリング、設計用のCADソフトは専門性が高い。そうしたビジネスモデルを持つ企業は競争優位性を保つことができ、粗利も高めに出る。そのため事業見通しや財務指標、給与のホワイトスコアも高くなる傾向があります」(竹内氏)

9位:特許庁

官公庁・社団からは唯一、特許庁がトップ10入り。なかでも職場環境とワーク・ライフバランスの評価が高かったことで、昨年から36位順位を上げた。

「調査手段の一つである口コミサイトで、特許取得への貢献感や審査まで担当できることのやり甲斐などを感じている若手職員が多いことが、特徴的でした。さらに残業が少なく、休みをしっかり取れること、省庁でありながらテレワークを導入し、柔軟な働き方を実現していることも加点要素でした」(竹内氏)
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文=大柏 真佑実

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