ビジネス

2022.12.24 11:30

W杯森保監督のノートに学ぶ トップクラスが続けるたった1つの習慣


もう1つ例を紹介しましょう。あるオンライン記事を読んでいて、トヨタには「時間は動作の影である」という言葉があるという情報を目にしました。

これも面白い表現だなと思い、次のようにメモしました。

MEMO

・「時間は動作の影である」トヨタの言葉。

 ▶応用が利く表現、「信頼は約束の影である」「売上は提案の陰である」

「時間は動作の影である」とは、トヨタのカイゼン文化に根づく表現ですが、普段の仕事においても、オフィスの電気を消すなどして残業時間を無理に減らそうとするのではなく、惰性でやっている仕事の内容を棚卸しして見直すことが大切だと気づけます。

同じように、信頼関係が大切だとメンバーに伝えるよりも、一つひとつの約束やルールを守ることが信頼につながるといった方がやることが明確になります。

売上をあげろと指示しても、無理な値下げや確率の低い案件に時間を割くなどの行動になりかねませんが、提案の質をあげ受注確率をあげる方法を考える方が健全に売上アップにつながります。

トヨタは流石だよねと感心するだけでなく、自分なりの気づきに昇華してメモしておくことで、仕事で使えるヒントが増え、自分の考える力も高まっていくわけです。

「気づき」をどのように書けばいいのか


そうは言っても自分は何か気づくかな? と思いますよね。

「気づき」と言うと、何か「インスピレーションを得た」とか「アイデアを思いついた」みたいなイメージをするかもしれません。しかし必ずしもその必要はありません。

大袈裟に考えず、「自分が思ったこと、感じたこと」をメモするだけでいいんです。大切なことはピピッと来た情報に対して、自分の感じたことを言語化することです。

たとえば、

MEMO

・売上320万円、目標86%

 ▶夏場はいつも目標未達になる、攻め方を変えるべきか?

・加藤さんにサポートしてもらった資料、上司にOKもらう

 ▶嬉しい。助けてもらうと感激は2倍!

・サラリーマン川柳「効率化 提案するため 日々残業」

 ▶批判もユーモアがあると受け取りやすい

こういった感じでOKです。

単にインプット情報だけをメモしているより、ちょっとした気づきを加えるだけで脳みそが働いている気がするでしょう。
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文=下地寛也

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