人気メディアの編集長が提案する、理想的な住まいとは?


BRUTUS✖️レタスクラブが実感する「幸せキッチン」


BRUTUS編集長:田島 朗
「BRUTUS」「Hanako」発行人。マガジンハウス入社後、「BRUTUS」に配属され、2010年、副編集長に就任。敏腕編集者として「Hanako」のリニューアルにも着手する。雑誌にとどまらず、デジタル部門や読者コミュニティ・イベントや商品開発から海外事業まで手掛け、現在の「Hanako」ブランドの展開をプロデュース。「New Perspective for All(新たな視点を、全ての人に)」をコアバリューに掲げ、クリエイティブ・ブティック事業「PB」や、読者コミュニティ「WITH BRUTUS」をローンチし、現職に従事している。

レタスクラブ編集長:前田雅子
リクルート「赤すぐ」シリーズ誌の編集を歴任後、「オレンジページ」に転職し、看板企画の料理ページを担当。その後、KADOKAWA社の「レタスクラブ」へ。2019年、編集長に就任後、徹底した読者リサーチを信条とし、座談会や読者宅の調査からLINE会員とのコミュニケーションをライフワークとする。私生活では、4歳男子の母親。

オープン過ぎずクローズ過ぎず「シームレスに繋がる」キッチン


積水ハウスのアンケートでは、「リモートワークをする場所」として、リビングが66%以上。「上達したい家事」という問いには、女性83、8%、男性66、3%が「料理」と答えている。「リビングとキッチンにこだわる」については、実に80%が「こだわる」という結論に。さらに「家族で食卓を囲む事を重視している」については、93%の人が重視している結果になった。

前田編集長は、「レタスクラブの読者は、お料理好きで一日2〜3回はキッチンに立つ方が多いです。ところが、コロナ禍になって、ご家族がずっと家にいてキッチンに立つ回数が増えると、しんどく感じているという声も聞かれています」。一方、田島編集長が考えるキッチンとは、「家族の団欒の中心が、リビングからキッチンに移ってきたと思います。

BRUTUSは男性読者を抱えるカルチャー誌ですが、料理好きな読者が多いんです。ハイスペックな電化製品やこだわりの調味料から料理の世界に入ってきていて。厳密には、家事という枠ではないのかもしれませんが(笑)。週末に家族団欒のために料理を作るところからキッチンに立つことを始めてもいいと思います」。

レタスクラブの読者宅のキッチン事情にも精通している前田編集長は、この流れに賛同。「いいですね!例えば、この料理はお父さん、この料理はお母さん、というご家庭もよく聞かれます。男女問わず、休日の楽しみとして、キッチンに立つ機会を作るのは、とっても良いことだと思います」



キッチンの在り方の変革について、「かつて、キッチンは閉鎖された場所でした。お母さんは台所にずっとこもっている、みたいなイメージ。ところが最近は、オープンキッチンが増えて、お料理を作りながら会話するという開放的な空間に変わりつつあると思います。昨今、『食育』が注目されていますが、オープンキッチンを通して、親子で料理したり自然な形で触れていく環境が理想的ですね」と前田編集長。「男女に関係なく、料理を楽しみながら子供の食育にも繋がっていくのは、本当に良いことだと思います」と、田島編集長も同意。
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文=中村麻美

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