人気メディアの編集長が提案する、理想的な住まいとは?


そこで、理想のキッチンとは?レタスクラブ読者のキッチン事情に精通している前田編集長は、「圧倒的に『時短』が重視されています。キッチンに作業効率を上げることを求めている方がとても多いです。広さは欲しいけれど、道具や小物にぱっと手が届く『コックピット』みたいなコンパクトなキッチンが理想」。実際のキッチンには、物が溢れかえっているのが現状。だからこそ、収納スペースを求める人が多いのもリアルな現状だ。

それに対し、「シームレスにオープンキッチンから、子供の勉強する空間まで繋がっているのが理想です。つまり、ひとつの大きな空間の中にキッチンとリビングと子供エリアが存在する間取りがいい。家族はそれぞれ忙しいので、家にいる時は、同じ場所に皆、集合したい。究極には、『家の、ど真ん中にキッチン』があってもいいんじゃないかな?キッチンがリビングに代わる空間として」と、田島編集長からのリクエストが。

それでは、未来のキッチンは、どう変わるのか?「今の時代って、テイクアウトもデリバリーもあるし、お料理をしなくても食べられる時代。でも、キッチンに立ってお料理を作って食べたい気持ちだけは、ずっとなくならない。これからは、お料理することをエンターテイメントで楽しむ時代になると思います」と前田編集長。

そんなエンタメの集大成としての田島編集長の夢は、「ホームパーティを開催したり、料理人を自宅に呼んだり出来るキッチン。このキッチンを軸として、人間関係が広がっていくことが理想です。例えば、近所のおばあちゃんに、昔ながらの料理を教わったり、みたいに、人と人とのコミュニティを感じられる空間がキッチンであって欲しいです」



そこで、積水ハウス・設計士の藤原 豪さんが、前田編集長と田島編集長の声を反映したキッチン・パースを披露した。2人の対談を基に、即興で作成した理想的なキッチンを見て、「室内干しがキッチンの側にあるのが、にくいですね」(前田編集長)「ずばり、住んでみたい間取り!設計士さんて、すごいお仕事ですね。編集者に似ていると思いました。皆の意見や要素をひとつにまとめて提供する、という意味に於いて」(田島編集長)この対談を通して理想的なキッチンの未来予報図が完成した。

文=中村麻美

ForbesBrandVoice

人気記事