Esquire✖️Forbes JAPANが考える「今どきリモートワーク」
Esquireデジタル編集長:小川和繁
婦人画報社(現ハースト・デジタル・ジャパン)に入社後、「メンズクラブ」に所属し、ファッションやカルチャーを担当し、アートディレクター兼副編集長に。そして現在、20カ国で発行されているアメリカ発インターナショナルマガジン「Esquire」のデジタル編集長として従事している。平日は、ヴィーガンを実践し、週末にはランナーとしてヘルスコンシャスに務めている。
Forbes JAPAN Web編集長:谷本有香
世界を変える人々や最新の世界情勢を、日本の経営者やビジネスリーダーに向けて発信している「Forbes JAPAN」執行役員。Bloomberg TVでの金融アンカー後、MBAを取得し、日経CNBCキャスターや女性初のコメンテーターとしても活躍。現在、J-WAVE出演や、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」での経済コメンテーターなど、メディアを横断して活躍中。
今欲しいのは「公私の区切り&自然」を感じるワークスペース
リモートワークが日常になった現在。積水ハウスが行ったアンケートでは、週に1回以上のリモートワークを行う人は、約40%。そんなリモートワーク事情について、小川編集長は、「集中出来る環境が何より重要。僕は、『仕事をする空間』と『リラックスする空間』としっかり分けています」という。
一方、取材や編集をはじめ、ビジネスイベントを年間100回以上こなし、多忙を極める谷本編集長。「ライフワークバランスという言葉がありますが、私は、『ライフ』と『ワーク』を分ける必要はないかなと思ってきました。私自身は、この2つをごちゃ混ぜにして、comfortableにやらせていただいているのですが。でも、オン・オフを分けないと、辛く感じるスタッフがいるような気も、一方でしています。リモートワークにおける公私のバランスは、人それぞれに捉え方が異なるので、皆が一緒くたに同じ方向に向けない課題だなと、すごく感じています」
リモートワークの空間について。グローバルに仕事を進める上では、これまでの空間から未来へ向けて、変わらざるを得ないのが現状と捉えている谷本編集長。
「今までは、『公』の場所がオフィスで、『私』の場所が自宅でした。ところがリモートワークの日常化で、この2つの軸が、インクルージョンで繋がっていき、ひとつの融合体としても変化してきました。リモートワークならぬ『リゾートワーク』という言葉も生まれ、自然を取り入れた環境下で仕事をする=プライベート部分も豊かにしようよ、と考える背景も現実味を帯びてきています。これからは、『公』『私』『非日常』の3つのバランスが、マスト要件になってくるのではないでしょうか?」
そんな潮流に対し、小川編集長の意見は一貫している。「Esquireは、『職場ありき』という考え方がベースにあります。業務に集中したい時は、仕事場で。リラックスしたい時には、違う空間に行く、という考え方です。基本的には、オフィスで集中しながら仕事をするスタイルを長い間培ってきて、体に染みついているのかもしれませんが(笑)」