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2022.10.27

Forbes JAPAN創刊から100号までの8年間で変わったこと、変わらないこと

『Forbes JAPAN』は2022年10月25日発売100号を迎えた

記念すべき100号を迎えたForbes JAPAN。2014年8月号 No.1から現在まで、さまざまな特集、インタビューをお届けしてきました。表紙や人気企画を通して、この8年間を振り返ります。

時代の「顔」ぞくぞく登場


「雑誌の顔」表紙には、その時々を象徴する方々にご登場いただきました。その数は100号までで合計153人(重複あり)。最も登場回数が多いのは、メルカリ代表取締役CEO(社長)である山田進太郎とソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長の孫正義氏で、3回ずつ登場いただきました。


山田進太郎氏は「No.18 凄いスタートアップ55選」「No.30 世界を変える!スタートアップ100選」「No.93 これからの「お金の使い方」の3号で表紙に


孫正義氏は「No.12 ザ・億万長者」「No.15 新「成功への履歴書」」「No.72 変革を先導せよ」で表紙に

続いてテスラやSpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏やアマゾンの共同創設者であるジェフ・ベゾス氏、スタートトゥデイ創業者の前澤友作氏などが、2回登場しています。

表紙に掲載された人数が多かったのは、「No.97『新しい主役』が世界に実装する インパクト100」の8人。日本版「30 UNDER 30」を初めて企画した2017年には、スーパーオーガニズムがバンド全員で出てくれました。

ちなみに、初期にはイラストのみで人がいない表紙もありました。「No.46 時空を超える、自分を超える異次元のワークスタイル」では特集で取り上げたテレイグジスタンス社のロボット、テレサVが表紙を飾っています。


人数が多かった「No.97『新しい主役』が世界に実装する インパクト100」と「No.51 世界を変える『30歳未満30人の日本人』」。「No.46 時空を超える、自分を超える異次元のワークスタイル」はテレイグジスタンス社のテレサVが登場

8年間で名物企画の顔ぶれにも変化


Forbesの代名詞でもある「日本長者番付」や「ビリオネアランキング」は、およそ毎年7月号(5月25日売)で特集しています。創刊号を発行した2014年と2022年現在のトップ5は以下のとおり。比べてみるとこの8年間での変化を感じることができるのではないでしょうか。

2014年
1位 孫正義 1兆9700億円
2位 柳井正 1兆7800億円
3位 佐治信忠 1兆1200億円
4位 三木谷浩史 7700億円
5位 滝崎武光 6200億円

2022年
1位 柳井 正 3兆3369億円
2位 滝崎武光 3兆556億円
3位 孫 正義 2兆7232億円
4位 高原豪久 8192億円
5位 永守重信 6912億円

世界のビリオネアはそれぞれ以下のとおりです。

2015年
1位 ビル・ゲイツ 792億ドル
2位 カルロス・スリム 771億ドル
3位 ウォーレン・バフェット 727億ドル
4位 アマンシオ・オルテガ 645億ドル
5位 ラリー・エリソン 543億ドル

2022年
1位 イーロン・マスク 2190億ドル
2位 ジェフ・ベゾス 1710億ドル
3位 ベルナール・アルノー 1580億ドル
4位 ビル・ゲイツ 1290億ドル
5位 ウォーレン・バフェット 1180億ドル

スタートアップを応援してきたForbes JAPANでは、創刊した年から「日本の起業家 BEST10」を実施。第1回である2015年と最新2022年版はそれぞれ以下のとおりです。

2015年
1位 メルカリ 山田進太郎
2位 gumi 國光宏尚
3位 スマートニュース 鈴木健、浜本階生、リッチ・ジャロスロフスキー
4位 Sansan 寺田親弘
5位 Gunosy 福島良典

2022年
1位 SmartHR 宮田昇始
2位 キャディ 加藤勇志郎
3位 アンドパッド 稲田武夫
4位 エクサウィザーズ 石山 洸
5位 atama plus 稲田大輔

初回から3年連続で1位となった山田氏は、これまでで唯一、殿堂入りを果たしています。今年も11月に発表しますが、150号、あるいは200号時点では、それぞれどのような人物がランクインするのでしょうか。
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文・編集=安井克至

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