デートコーチが明かす女性が男性を「キモい」と感じる行動

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大学を卒業してから旅行業界で働いていたのですが、2020年の春に旅行が突然、完全にストップしてしまったんです。ほぼ一夜にして仕事がなくなりましたが、それと同時に、友人から出会い系アプリのプロフィールを手伝ってほしいという依頼が増えました。

これは何かのサインだと感じました。もともと男友達をインフォーマルに指導するのが好きでしたし、旅行業も行き詰っていたので失うものは何もありませんでしたから、思い切って仕事にすることにしたのです。以来、1000人以上のクライアントを担当して、とんとん拍子に進みました。

「デートコーチ」が比較的ユニークな職業であることには同意します。Instagram(インスタグラム)やTikTok(ティクトック)のようなソーシャルメディアには、デメリットもありますが、私のようなニッチなキャリアを可能にしてくれたので、とても感謝しています。

──オンラインデートの際、男性、女性ともに最もよくつまずくのはどんな点だと思われますか?

アンダーソン:私は、オンラインデートは非常に「フラット」な体験を提供してくれるということをいいたいのです。

それぞれのサービスごとに特色はあります(たとえばBumble[バンブル]では女性が先にメッセージを送るなど)が、BumbleでもTinder(ティンダー)でもThe League(ザ・リーグ)でも、プロフィールは同じ数枚の写真と数行のテキストで構成されます。こうした深みのなさは、対面での会話でならたった60秒の会話で伝えられるようなことさえ伝えられない、あるいはマッチングした相手のことを理解することができないことを意味します。このため、私はいつもクライアントがパートナー候補に直接会えるようにできるとに熱心になっています。

オンラインデートにおける課題は、男性と女性では異なる傾向にありますが、先ほど申し上げたフラットさに起因しています。

女性は「干し草のなかの針を探す」ような悩みを抱えがちです。女性として、数枚の写真と数行の文章だけでは、候補者について知りたい情報を把握するのは難しいものです。相性の悪い相手との残念なデートが続いて、オンラインデートに落胆してしまいがちです。

一方、男性は「大勢の中の1人」という問題に悩まされる傾向があります。出会い系アプリに登録している男性の大半は、プロフィールに特徴がなくて、結果的に多くのマッチングを獲得できていません。そのため「出会い系アプリは男性に不利なように操作されている」という事実無根の噂が広まっています。
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翻訳=酒匂寛

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