このような問題意識から、デートにおける「キモい」の定義をもっと明確にすることにしたのです。そこで、どのような行動がキモいのかを正確に把握するために、18歳から40歳までの米国人女性2000人に国勢調査形式のアンケートを依頼し、さらに「女性に近づくのが怖い」問題の程度を把握するために、18歳から40歳までの米国人男性1000人に同じく国勢調査形式のアンケートを依頼することにしました。
すばらしい結果が得られました。主な結論は以下のとおりです。
・女性は日常的にキモい行動に出会っています。82%の女性がキモい行動を「ときどき」「しばしば」「常に」経験すると回答しているのです
・一方男性は、キモいと思われる恐怖から女性を避けています。44%の男性が、キモいと思われたくないために「女性と接する機会を減らしている」と答えています。これが独身と答えた男性の中では53%に跳ね上がりました
・男性が避けるべき9つのキモい振る舞いがあります。その中には、はっきりわかりやすいものもあります。その内容は、(1)ジロジロと見る、(2)SNSでの不要な接触、(3)不適切なコメント、(4)行動への干渉、(5)「拒絶」されていることを認めない、(6)不要な身体接触、(7)セックスへの圧力、(8)粘着的な振る舞い、(9)物理的ストーキングとなっています
トラバース:男性がキモいと思われないようにするために、具体的にどのようなアドバイスをなさいますか?
アンダーソン:ほとんどの男性は、女性にセックスを迫るような行動や物理的なストーキングがいけないことだということは、専門家に言われるまでもなく理解しています。これに対して最も微妙なキモい行動は、意図せずに発動されやすいので、最も注意を必要とします。そのトップ3は以下のものです:
1. ジロジロと見る
2. SNS上での不要な接触
3. 粘着的な振る舞い
──ユニークな肩書きをお持ちですよね。「オンラインデートコーチ」になろうと思ったきっかけは何ですか?
アンダーソン:私のデートコーチとしての経験は、アリゾナ大学時代から始まりました。男友達に女子学生クラブのメンバーとの交際についてアドバイスしたり。放課後には、男友達の出会い系アプリのプロフィールに頻繁にアドバイスをしていましたが、パンデミックが起こるまでは、コーチングを職業にしようと思ったことはありませんでした。