Xboxの責任者はAIボットを使ったゲームの品質保証テストを夢みる

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ある言葉を読んだとき、それがきっかけで大炎上するのが目に浮かぶようなことがあるが、今日がそうだった。Xbox Game Studiosの責任者マット・ブーティは、将来的にAIを使ってビデオゲームのQA(品質保証)テストを行うことを夢見ており、実際にMicrosoft(マイクロソフト)にその方法について協力を要請したのだ。

ブーティはゲームイベントPAX Westにおける講演で、現代におけるゲームのニーズを考慮し、AIベースのQAテストのアイデアについて多くの考えを述べた。しかし、QAテスターは長い間ゲーム開発において低賃金で過小評価されており、その結果、マイクロソフトが所有しようとしているスタジオを含む特定のスタジオで労働組合が設立されていることから、彼のコメントは議論を引き起こすに違いない。

以下は、QA問題とAIによる修正の可能性に関するブーティのコメントだ(VGCより)。

「私たちが持っているいくつかのプロセスは、私たちがコンテンツを作ることができる速さに本当に追いついていけていません。その1つがテストです」

「ゲームについて考えるとき、ゲームと映画のようなものの大きな違いの1つは、私たちが映画を作っているとき、あなたがやってきて『ちょっとこのエンディングを短くしましょう、編集しましょう、あのシーンをカットしましょう』といったとしても、映画の冒頭で何かが壊れるということはありません」

「しかし、ゲームでは、出荷の準備が整ったところで、もしデザイナーが『こんな小さな機能があるんだけど、これだけ色を変えてみよう』といったところ、何かの拍子に爆発して、ゲームの最初の10分間が再生されなくなることがあるんです。だから、大きなゲームに新しいものを追加するときは、毎回、前後左右のゲーム全体をテストしなければならないんです」

「私の夢ですが、今、AIや機械学習が盛んで、AIを使ってあらゆる画像を生成することができます。AIに従事する人たちに会うといつもいうのは、『AIボットでゲームをテストする方法を教えてください』ということです」
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翻訳=Akihito Mizukoshi

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