一般社団法人 xDiversity(クロス・ダイバーシティ)
落合陽一 代表理事
技術×社会課題で「できない→できる」の、その先へ
筑波大准教授の落合氏がこれまで手がけてきた、AI×空間視聴触覚の技術によって身体的・能力的な困難を解決するデバイスをつくるプロジェクトを法人化したもの。「できない」の壁を取り払うことはもちろん、個性を保ちながら「できる」を拡張したその先にこそ、私たちが本当の意味で自然に過ごせる未来がある。多くの人々に寄り添った問題解決の仕組みづくりを目指し、アカデミック領域を飛び出してテクノロジーの社会実装に取り組む。
認定NPO法人 D×P(ディーピー)
今井紀明 理事長
困難を抱える10代を「孤立させない」
2012年設立。不登校・中退・家庭内不和・経済的困難・いじめ・虐待・進路未定・無業─セーフティネットから抜け落ちやすい10代を「孤立させない」NPO。オンライン(LINE相談事業「ユキサキチャット」)と、オフライン(定時制高校で高校生と社会人が対話する授業や校内カフェ事業)で悩みをもつ10代にリーチし、困ったときに頼れる人とつながることのできる仕組みを提供している。コロナ禍では困窮する10代へ食糧支援・現金給付も行った。
認定NPO法人 ノーベル
高 亜希 代表理事
関西初「共済型・地域密着型」病児保育事業
2009年設立。大阪を拠点に、月会費制・共済型の病児保育を展開。共働き世帯が増える一方で、子どもが生まれたら女性の約50%が仕事を辞める。その最大の要因のひとつである「子どもが病気になったときに預ける先がない」という課題を、訪問型病児保育・病後児保育専門のシッターサービスで解決する。ノーベルが描くのは「子どもを産んでもフツーに両立できる社会」。代表の高氏は駒崎氏のフローレンスを経て同NPOを設立。
NPO法人 ハローライフ
塩山 諒 代表理事
日本の雇用労働施策をアップデート
2008年設立。大阪府より委託を受けた若者就労支援事業を前身とする民間の職業安定所「HELLOlife」の運営や、公営住宅の空き室を提供する住宅付き就職支援プロジェクト「MODEL HOUSE」、孤立や貧困に陥りやすい女性ならではの人生リスクに備える就職・キャリアスクール「SONAERUCAREER(ソナエルキャリア)」などを展開。厚生労働省やハローワークなどの公的制度と連携しつつ、日本の雇用労働施策のアップデートに挑んでいる。
認定NPO法人 抱樸(ほうぼく)
奥田知志 理事長/代表
目指すのは「助けて」と言える社会
「家族機能の社会化」により孤立孤独化に挑む、日本を代表するNPO。北九州を拠点に、生活困窮者や社会からの孤立状態にある人々の生活再建を支援する。前身となる組織は1988年発足。最長6カ月住むことができ就労支援も受けられる自立支援センターの運営や、炊き出しを含めたさまざまな活動により、北九州の路上生活者・困窮者の支援を長年担ってきた。コロナ禍のなか、クラファンにて3カ月で1万人から1億円超の緊急支援金が集まり注目を集めた。
「“ホームレスを生まない社会”のために」を謳い、生活困窮者支援を32年間行う。1988年から行っている炊き出し(食糧支援)の本質について、「つながり」をつくること、「友達になること」としている。