ビジネス

2022.08.06

さまざまな課題に挑み、ともによき社会へ。すぐれた非営利団体30選

NPO法人 キープママスマイリングの「付き添い生活応援パック」


NPO法人 ADDS


熊 仁美、竹内弓乃 共同代表(理事)



発達障害にエビデンスに基づく療育プログラムを

2009年設立。発達障害のある子どもとその保護者向けに、研究機関と連携した「エビデンスに基づく療育プログラム」を開発・提供。発達支援を必要とするすべての人が、乳幼児期から成人期まで、生涯にわたり、家族や周囲の支援者から適切な支援を受け、可能性を最大限に広げられる社会を目指す。LINEチャットで専門家にマンツーマン相談できるプラットフォーム「kikotto(キコット)」を運営し、コロナ禍でも不安をかかえる親や家族を支えている。

認定NPO法人 カタリバ


今村久美 代表理事



10代に、多様な出会いと学びの機会を届ける

2001年設立。全国の学校に向けて、高校生の心に“火をともす”ワークショップ形式の出張授業「カタリ場」を提供。生まれ育った環境による分断を超えて、意欲と創造性を引き出す居場所をつくるべく、「親でも先生でもない、大学生など少し年上の先輩が、高校生へ将来について考えるきっかけを提供する」仕組みづくりに奔走。そのほか、経済的事情を抱える家庭にPCとWi-Fiを無償貸与+学習支援の事業など、10代に多様な出会いと学びの機会を届ける。

認定NPO法人 かものはしプロジェクト


本木恵介 理事長



子どもが売られない世界をつくる

2002年に大学生3人が設立した「子どもが売られない世界をつくる」国際NPO。最悪の状況といわれていたカンボジアで活動を始め、職業訓練と雇用の創出に加え、地道な働きかけによって警察による加害者逮捕の促進を推し進めた。さまざまな人たちの努力によりカンボジアにおける児童買春の被害がほぼなくなったことで、2012年からはインドに拠点を移し、「2024年までにインドでの『性的搾取を目的とした人身売買』をなくす」を掲げて支援活動を続けている。

NPO法人 クロスフィールズ


小沼大地 代表理事



社会課題 × 大企業ビジネスパーソン

2011年設立。大企業の社員を新興国のNGOや社会的企業に派遣し、本業のスキルで現地の課題を解決する「留職プログラム」のほか、国内外の社会課題の現場を“体感”する経営幹部・役職者向けのプログラム「社会課題体感フィールドスタディ」を展開。ミッションは「社会課題を自分ごと化する人を増やす」。国内外の社会課題の現場とビジネスパーソンをつなぐことで、社会課題解決とリーダー育成の両方の実現を目指す。

公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン


五十嵐 隆 代表理事



病院に隣接、病児とその家族のための第二の家

病気と闘う子供とその家族のための滞在施設。1974年にフィラデルフィアに誕生し、現在世界中に377カ所、日本には11カ所。自宅から遠く離れた病院に入院する子どもとその家族のための“第二のわが家”をコンセプトに、高度小児医療を行う病院に隣接して設置され、1人1日1000円で利用できる。ハウスは建設から運営まで、マクドナルドの店頭募金をはじめとする企業や個人からの寄付・募金、そして地域のボランティアによって支えられている。



地域の難病の子どもたちとその家族のため、第二のわが家を目的にした「ドナルド・マクドナルド・ハウス」と、入院・通院している子どものQOLを向上させ笑顔を届ける「ShareHeart for Kids」を展開。
次ページ > 食で子育てを支える NPO法人 キープママスマイリング

文=フォーブスジャパン 編集部 イラストレーション=ムティ(フォリオアート)

この記事は 「Forbes JAPAN No.093 2022年月5号(2022/3/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

ForbesBrandVoice

人気記事