ビジネス

2022.08.06

さまざまな課題に挑み、ともによき社会へ。すぐれた非営利団体30選

NPO法人 キープママスマイリングの「付き添い生活応援パック」


一般社団法人 マツリズム


大原 学 代表理事/マツリテーター



地域と若者・外国人をつなぐ「祭り」のパワー

2016年設立。「祭りの力で人と町を元気に」をミッションに、多様な人が日本各地のお祭りに参加できる機会をプロデュースする。地元の人と一緒に祭りに参加し、歴史を学び、地域に交じる体感型プログラム「Ma-tourism」や、祭りの担い手とともに、祭りの魅力や課題を多様な視点で考えるワークショップ「祭りかいぎ」を展開。担い手不足に悩む祭りと、若者や外国人を地縁を超えてつなぐことで、地域の活性化と祭りの継承を目指す。

一般社団法人 ピリカ


小嶌 不二夫 代表理事



地球上のポイ捨てごみをゼロに!

ごみの「ポイ捨て問題」の解決に特化した京都大学発ソーシャルベンチャー。世界最大のごみ拾いSNS「ピリカ」と、ポイ捨て分布調査サービス「タカノメ」を提供。「タカノメ」は、AIを用いた画像認識技術を活用、ポイ捨てごみの分布や深刻さを計測できる。多くの自治体で採用され、ビッグデータが蓄積。「科学技術であらゆる環境問題を解決する」というミッションのもと、解決可能性の範囲が広く、かつ早く解決に近づくための方法として株式会社と一社で運営。

NPO法人 みんなのコード


利根川裕太 代表理事



プログラミング教育を担う学校の先生を支援

2015年設立。2020年度から必修化された小学校でのプログラミング教育において、子どもたちがプログラミングを楽しめる授業が日本中に広まるよう、企業・行政と協力しながら学校の先生らへの支援を行っている。学校の授業ですぐに使えるプログラミング教材「プログル」や、先生向けプログラミング教育の実践事例集「プロカリ」を提供。Google.orgから100万ドル(約1億円)の助成金を獲得。代表の利根川氏はラクスルの共同創業者。

NPO法人 フローレンス


駒崎弘樹 代表理事



キモは制度化。子育て支援NPOの先駆け

2004年の設立から、日本初の「共済型・訪問型」病児保育サービスを運営。15年には待機児童問題の解決のために空き物件を使って展開した「おうち保育園」モデルを、政府に働きかけることで「小規模認可保育所」として制度化、全国に広げた。そのほか、これまで保育園に入れなかった障害児を預かる保育園や、医療的ケアのある障害児への訪問保育、赤ちゃんの特別養子縁組の支援など、子育て支援分野で社会的インパクトのある取り組みを続ける。

認定NPO法人 Homedoor


川口加奈 理事長



シェア自転車でホームレス支援

2010年設立。19歳が立ち上げた、ホームレスの人々の生活・就労支援NPO。ホームレスの人たちの自転車修理技術を生かし、自転車のメンテナンスやバッテリー交換、台数調整業務といった雇用機会を創出する電動シェアサイクルサービス「HUBchari」はコロナ禍で通勤の足として注目され、利用者が前年比で2倍に。5階建てのビルを借り上げた個室型の宿泊施設「アンドセンター」も開設。路上脱出を包括的に支える。
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文=フォーブスジャパン 編集部 イラストレーション=ムティ(フォリオアート)

この記事は 「Forbes JAPAN No.093 2022年月5号(2022/3/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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