ビジネス

2022.08.06

さまざまな課題に挑み、ともによき社会へ。すぐれた非営利団体30選

NPO法人 キープママスマイリングの「付き添い生活応援パック」


NPO法人 キープママスマイリング


光原ゆき 理事長



病児・発達がゆっくりな子をもつ母を、食で支援

2014年設立。「病気の子どもや発達がゆっくりな子どもを育てるお母さん」を応援するNPO。入院中の子どもを付き添い看護する母親と家族を、食の面からサポートする食事提供ボランティア「ミールプログラム」を柱とした活動を行う。コロナ禍の2020年10月からは、全国の小児病棟で入院中の子どもに付き添う家族へ、付き添い生活に欠かせない食料品、生活・衛生用品などの物資を詰め合わせた「付き添い生活応援パック」の提供をスタート。



コロナ禍で小児病棟からの外出や付き添い交代を制限されている家族を支援するため付き添いに必要な生活用品を郵送する「付き添い生活応援パック無償配布」事業は40社が自社製品を寄付、全国2000家族に届けている。

一般社団法人 コード・フォー・ジャパン


関 治之 代表理事



市民が公共サービスの担い手になる新たな公共

2013年設立。市民と行政が共にITを活用し、地域の課題解決を行うための「場づくり」を行う非営利団体。行政機関などに対して研修やセミナーを行ったり、IT化の遅れた地方自治体に伴走するかたちでエンジニアを派遣したり、自然災害などの有事にICTやデータを活用した支援を提供すると同時に、「シビックテック」と呼ばれる市民活動を推進している。21年、日本初のシビックテック領域アクセラレーションプログラムを創設。

一般社団法人 ソウレッジ


鶴田七瀬 代表



5歳からの性教育で、社会から性被害をなくす

2019年設立。未就学児を含めた児童とその周囲の大人に正しい性教育を届ける活動を展開。クラファンで製作した「性教育トイレットペーパー」にはイラストとともに、生理や射精などの体の仕組みから、性的同意、性暴力、セクシュアリティの話までが描かれ、子どもを含めた誰もが他人の目を気にせず個室で学べるツールとして学校や学童などに設置。先進国のなかでも群を抜いて性教育が遅れている日本で、性教育を日常に取り入れることで性被害をなくす。

NPO法人 なんとかなる


岡本昌宏 代表理事



「家で暮らすことのできない若者」を支援

2016年設立。少年院や刑務所から出院・出所したり、児童養護施設を退所するときに、家族が身元引受にならず行き場をなくした若者を、住まい、学び、仕事の3セットで支援し、社会的自立のサポートを行う。代表の岡本氏はとび職として建設会社の代表を務めており、長年、少年院や刑務所の出所者らを雇用し、住居提供も含めて社会復帰までの伴走を行ってきた。元市長を共同代表に迎えてこの活動をNPO化し、さらに体制を整えて若者たちを支援する。
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文=フォーブスジャパン 編集部 イラストレーション=ムティ(フォリオアート)

この記事は 「Forbes JAPAN No.093 2022年月5号(2022/3/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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