経済・社会

2022.06.25 08:30

なぜLUSHが、インドネシアの生物多様性を「守る」のか


そして、今回のようなキャンペーンを行う際も、LUSHだけで活動するのではなく、LUSHと一緒に活動している草の根団体の活動を支援することを大切にしています。

人間の権利、動物の権利、自然環境の再生といった、LUSHが持つ倫理観に適した支援活動を、LUSHの店舗でのキャンペーンとして展開しています。

今後も、LUSHが持つサプライチェーンを、そのような支援活動のツールとして活用するべく、様々な協業を考えています。それによって、原材料の調達元を含む生態系全体において、炭素吸収や排出量の削減などを目指します。

取材後記


SOSスマトラキャンペーンの店舗での展開の様子を見せて頂くため、旗艦店である新宿店にお邪魔した。

店内には西トバの森が再現され、オランウータンが木からぶら下がり、森林の音やオランウータンの声が流れる。

そして店内には「2016年時点でのスマトラオランウータンの頭数は?」などのクイズが出題されているなど、スマトラの森を体験したついでに、その場所について少し考えてみたくなる。

また、「オランウータン ボム」は、入浴時に使用し本体が溶けると、中からメッセージカードが現れ、入浴後も西トバの森に思いを馳せられるような仕掛けが用意されている。

このような楽しくなるような工夫は、バスボムの原材料の生産地について考えてみたり、行動を変えたりするヒントになるだろう。

LUSHが取り組むサプライチェーン全体での環境の保護や再生支援活動と、店舗や商品を通じて消費者に伝えるメッセージの両方に注目したい。

【参照】SOSスマトラキャンペーン


※この記事は、2022年6月にリリースされたCircular Economy Hubからの転載です。

文=和田麻美子

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