プレゼンの神様、澤円「ITエンジニア視点のクルマ観」を語る

圓窓代表取締役の澤円氏


二拠点生活の架け橋、80系ランドクルーザー


──澤さんは現在、東京と、いま取材をさせていただいている千葉の邸宅の2ヵ所で活動されていますよね。

「二拠点生活」という言い方をしています。行ったり来たり、両方ともメインの場所という捉え方です。

千葉県の邸宅にある納屋を改築し、取材日の直前に完成したばかりだというガレージ。
千葉県の邸宅にある納屋を改築し、取材日の直前に完成したばかりだというガレージ。

内装はすべてリノベーションされ、1階のリビングスペースからは愛車が見える窓が設置されている。まさにクルマ好きの夢が体現された空間だ。
内装はすべてリノベーションされ、1階のリビングスペースからは愛車が見える窓が設置されている。まさにクルマ好きの夢が体現された空間だ。

──そしてここ(千葉)には、ガレージの中にランドクルーザー 80系もありますね。こちらはいつ頃購入されたのでしょうか?

去年の7月末なので、割と最近です。そもそも、マクラーレンって実用性は無いんですよ。速いけれど、コンビニの駐車場に入る段差も越えられなかったりしますよね(笑)。そこで妻と「ハリアーは便利だったよね」という話になりまして。

こっち(千葉)にも拠点を持つようになり駐車場所には困らないとうことで、SUVを物色してみると、ランドクルーザーなら専門店もあるし、台数も多い。なかでも80系は僕が学生時代に発売されたモデルで、当時バイト先にいたお金持ちの息子が買い与えられていて、めちゃくちゃいい車に見えていた記憶もありました(笑)。そこで、実際にハチマル(80系)を見に行ったところ気に入ってしまい、即買いした形です。

澤氏が現在所有しているトヨタ ランドクルーザー。ランドクルーザーはトヨタが販売する大型SUVで、初代モデルは1951年に開発された。2021年6月には最新型の300系ランドクルーザーが発表されており、半世紀以上にわたって世界で活躍する本格オフローダー。
澤氏が現在所有しているトヨタ ランドクルーザー。ランドクルーザーはトヨタが販売する大型SUVで、初代モデルは1951年に開発された。2021年6月には最新型の300系ランドクルーザーが発表されており、半世紀以上にわたって世界で活躍する本格オフローダー。

澤氏がチョイスしたのは1989年に発売された80系で、「ハチマル」の愛称で親しまれる。耐久性やオフロード性能の高さから、現在も根強いファンを持つ。
澤氏がチョイスしたのは1989年に発売された80系で、「ハチマル」の愛称で親しまれる。耐久性やオフロード性能の高さから、現在も根強いファンを持つ。

──80系というと、1990年代前後に発売されたモデルですね。

そうです。バブル期の潤沢な開発費を使って作られた車なので、よくできていますよ。伸び伸びと運転できて乗り心地もいい。ランドクルーザーとはよく言ったもので、まさに船でクルージングしている感覚ですよね。

先代の60系と比較すると、80系はインテリアの質感が大幅に向上した。ハンドルとシフトノブに配されるウッドはその象徴だ。
先代の60系と比較すると、80系はインテリアの質感が大幅に向上した。ハンドルとシフトノブに配されるウッドはその象徴だ。

──さまざまな車を乗り継いできた澤さんですが、いつか乗ってみたい車はありますか?

実はいま、新型のマクラーレン アルトゥーラの納車待ちなんです。それが来るのが楽しみですね。

現在、澤氏が納車を待ちわびているというアルトゥーラは、2021年4月に発表されたマクラーレンの最新モデルだ。新開発の3.0L V型6気筒ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたPHVパワートレインを搭載し、電気のみを使って駆動する走行モード「Eモード」を選択すれば、最長30kmのEV走行が可能。
現在、澤氏が納車を待ちわびているというアルトゥーラは、2021年4月に発表されたマクラーレンの最新モデルだ。新開発の3.0L V型6気筒ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたPHVパワートレインを搭載し、電気のみを使って駆動する走行モード「Eモード」を選択すれば、最長30kmのEV走行が可能。

──毎回、社長さんには今後の目標についてお尋ねしているのですが、澤さんのお話を伺っていると、具体的なゴールをがっちり決めている感じではなさそうな気がしています。

そうですね。僕は、生き方が刹那的なんです。目標を立てて、それに向かってがむしゃらに走るタイプではなくて、その場その場で対応していくことで楽しめる人間なんです。ただし、なにか大きなリセット、自分の力で動かせないような世の中リセットがかかったときには、自分を大きく動かすというのは、ずっと心がけていることです。

圓窓代表取締役の澤円氏
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文=米永豪 写真=佐藤亮太

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