スタンフォード行動デザイン研究所発、習慣は「祝福」で身につける

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「シャインをもたらす祝福」の具体例


あなたにシャインをもたらす祝福の方法は見つかっただろうか? (「シャイン」とは、成功を実感したときに抱く高揚した感情。『習慣超大全』参照)

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見つからない場合は、ほかの方法を試してみよう。

以下に具体例を紹介する。まわりに人がいてもできるものもあれば、家で一人でいるときにするものもある。

・「よし!」、または「やった!」と言う

・新しい習慣が人生の目的にどう役立つかを考える
・思いきりにっこりする

・わが子が拍手してくれるのを思い浮かべる
・お気に入りのアップテンポな歌をハミングする(『ロッキー』のテーマ曲など)
・少しだけ踊る

・拍手する

・うなずく
・親指を立てる

・歓声を浴びる場面を想像する
・「よくやった」と自分に言い聞かせる

・深呼吸する

・指をパチンと鳴らす

・打ち上げ花火を思い浮かべる

・顔を上げ、両腕でVの字をつくる

・笑みを浮かべ、「まかせとけ!」と言う

もっとたくさんの祝福の方法を知りたければ、本書の「祝福で『シャイン』を感じる100の方法」を参照してほしい。

(本原稿は『習慣超大全──スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法』(BJ・フォッグ著、須川綾子訳)からの抜粋です)

一生の「大きな武器」となる知識──訳者より


本書は行動科学の知見に基づき、前向きな習慣を確実に手に入れる方法をまとめた本です。

「習慣を身につける」方法だけでなく、「望ましくない習慣をやめる」方法から「周囲の人をよりよく変える」方法まで、習慣にまつわるあらゆることが網羅されています。

魔法の杖、黄金の行動、真珠の習慣、モチベーション・モンキー、セレブレーション猛アタック、スーパー冷蔵庫、忍者……本書にはこうした楽しげなキーワードが次々と登場し、各章には簡単なエクササイズもついています。そのため親しみやすく、楽しく読めますが、内容はかなり充実していて、効果も絶大です。

著者のBJ・フォッグ博士は、行動科学者として1990年代の初頭から人間とテクノロジーの関係をめぐる研究を始め、2007年にはスタンフォード大学で行った「フェイスブック・クラス」と呼ばれる授業で一躍有名になりました。

課題として、学生にフェイスブック上で利用するアプリを開発させたところ、そのうちいくつかが大ヒットし、シリコンバレーの新たな潮流、リーンスタートアップの先駆けとなったのです。インスタグラムの共同創業者の1人も、フォッグ博士の講義からインスピレーションを受けました。

やがて博士の関心は人間の行動全般へと広がり、小さなことから始めて習慣を定着させる「タイニー・ハビット」の手法を開発し、本書の出版により各方面からさらに注目を集めています。たとえば、ナイキはホームページで「習慣化のコツ」としてタイニー・ハビットを大きく紹介しています。また、意外なところでは、日本の農林水産省がセミナーで博士の行動モデルを取り入れています。

本書は、そんな著者の20年以上にわたる研究と、指導者としての経験を凝縮した一冊です。

人々が前向きな変化を起こせるように手助けしたいというフォッグ博士の情熱が詰まった本書を、日本でも大勢の方々が手に取ってくださることを願ってやみません。

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