「睡眠」をアップデート

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健康経営や働き方改革を推進する企業に睡眠改善プログラムを提供する中で、これまで多くのビジネスパーソンから質問を受けてきました。その中でもかなり多く聞かれるのが「自分に最適な睡眠時間をどうやって判断したらよいか?」という質問です。

2018年度のOECDの調査で、日本人の平均睡眠時間は世界的に見て最も少ない「7時間22分」という事実が明らかになりました。こうした数字が提示されると、ついつい自分の睡眠と比較してしまう人も多いのではないのかと思います。

また、身近な同僚や友人と比べて、「あの人は5時間睡眠でも生産性が高いのに、自分は8時間寝ないと仕事が捗らない。どうしたら短時間で効率的に休息がとれるのだろう」などと考えている人もいるかもしれません。

しかし、睡眠において、自分と他人の睡眠時間を比較するのはいいこととは言えません。適切な睡眠時間は人それぞれであり、例えば、本来8時間必要としている人がトレーニングなどをすることで5時間に短縮できるということはないからです。

同じ理由から、自分の睡眠時間を他人に強要することも危険です。「寝る間を惜しんで働け」ということも今は少ないのかもしれないですが、マネジメント層の方にはぜひ留意いただきたいポイントです。

そうした前提のもと、大事なのは、自分にとって適切な就寝・起床時間を知ることです。

以前この連載でも紹介をしましたが、人間は朝型・夜型といったようなクロノタイプという遺伝子レベルで決まっている体内時計の周期があります。そのタイプにおける夜型は、もともと朝の活動が弱く、早朝に快適な起床を迎えることは比較的難しいです。いつも朝だるいからといって、必ずしも睡眠時間が足りていないというわけではないのです。

では、自分に最適な睡眠時間はどうやって判断すればよいか。自らチェックできる3つの指標を紹介します。

1. 起きた時のスッキリ感


起床時に頭や体がスッキリ爽快であるかは、昨晩の睡眠が良かったかを判断するのにとても重要な指標になります。リズムができているとなんとなくいつもと同じ時間帯に起きやすくなりますが、時間が足りなかったり質が悪かったりすると、起きられたとしても「疲れが取れていなくてだるい」「もう少し寝たい」という状態になります。

また、起床時のスッキリ感はクロノタイプによっても感じ方が異なります。夜型の人は、たとえ十分な睡眠時間をとったとしても、起床時間が朝早いと爽快感を感じることは難しいです。

文=小林孝徳

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