私がみんなの「ゲートウェイ」に。卒ブルゾンちえみ・藤原史織のこれから

藤原史織


──ご自分の水先案内人のカードをたくさん持っているということですね。若い時に引用したり、ノートに書き出したりしたものが、弱ってる時に効き目があるのは不思議ですよね。
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同じ自分でも、感銘を受ける言葉、受けない言葉って違うんですよね。なぜ自分は好きだったんだろう?とも思いますし。自分を客観視するのは面白いので、できるだけ残すようにしてますね。

──では次の質問へ。いつ、ご自身のコア部分は形成されたと思いますか。

小学生くらいだと思います。一番乱れていたんです。結構、いろんな思いをしたんですよね。
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低学年と高学年の自分では、気持ちの持ちようが変わったんですね。小学5、6年生になるタイミングで変わったんですよね。そこらへんがターニングポイントです。「自分、すごく性格悪いかも」と気づいちゃったときがあって、自分のイメージを変えたいと思いました。

男子と取っ組み合いなどさっぱりした喧嘩ではなく、性格的にだめだぞと気づかせてもらいました。自分ってだめな人間なのかもと気づいて、客観性を持とうとしました。いま思えば、本当に恥ずかしいです。ちゃんとした人間になろうと思いました。

──別の質問ですが「私は何事にも年齢を気にしてしまうんですけど、史織さんはいかがですか。結婚の時期や20代後半での留学など、年齢を気にしますか」とありますが、どうでしょう。

年齢というよりは、私は「時間」として気にするかもしれません。タイムリミットとして、人間はいつ死ぬかわかりません。父親はそんなこと言った覚えがないと言いますが、中学生のころにこんなことがありました。

家族で初めて沖縄旅行へ行って、私は浮かれてお土産をたくさん買ってしまって「ごめんな。こんなにお土産を買って無駄遣いをしてしまったかもしれない」と言ったら、父親が「いや、お金は後から同じものが手に入るけど、時間はいくら払っても手に入らんから」って言われたんです。

「わ、そっか......」と。私はそこから浪費家になりました(笑)欲しいものは欲しい時に買わなきゃと思うようになってしまいました。

いまの時間って、何億円払っても手に入らないと気づいたときに、大切なものの順位がめっちゃ変わりました。

──史織さんは、打算や妥協は向いてないんですね。

悪く言えば、頑固者。なんでそんな融通が効かんの? もう少し柔らかくできないの? って、子供のころから言われたりしましたが、曲げないところは曲げなかったですね。年齢を気にするよりは、いまこの瞬間にやりたいことをできるだけ邪魔されたくない、実行したい気持ちは強いかもしれません。

──次の質問は30歳の方から。「自分らしく仕事したい。でもやりたいことってどうしたら見つかるでしょうか」というお悩み相談ですね。

それは、皆さん悩んでいることだし、私もやりたいことって何だろうと思ったりします。大学生の時に私はやりたいことがなく、何をやってもピンとこない無気力状態の時期がありました。目標を探してる時って一番しんどいんですよね。目標があって頑張れているしんどさとは全然違います。
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文=督あかり

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