都会育ちの私がターシャ・テューダーのように暮らしてみた #ポジティブチャレンジ

Forbes JAPAN #ポジティブチャレンジ (サムネイルデザイン=高田尚弥)



部屋の座椅子からの景色。余った蜜蝋を瓶に流し込み、もう一つろうそくを作りました。さらに、蜜蝋にオリーブオイルとはちみつを混ぜてバームも作りました。リップ、ハンドなど全身に湿布でき、保湿力も抜群。

正直、この先ろうそく作りが「自分を楽しませる好きなこと」になっていくかはわかりませんが、火を消して、1日の終わりに「今日は楽しかったな」と思えました。おうち時間に必要なのは、そういう感覚をつくり出していくことなのかもしれません。

ろうそく作りは思ったよりもはるかに簡単でした。ただ、完成するのに時間はかかる。しかし作っている間も何かを育てているような感覚があり、決してじれったくなったり、飽きたりしませんでした。普段あまり使うことのないろうそくですが、自分で作った物となると、今日もまた使いたい気分になってしまう。

紅茶の「蒸らし時間」の好みも知っておきたい


さらに「自分を楽しませる方法」を知るため、自分の中で一番おいしい紅茶を淹れられるようになるために、茶葉を蒸らす時間の研究をしてみました。

方法は簡単。茶葉を蒸らす時間以外全て同じ条件で紅茶を淹れ、どの時間まで蒸らした紅茶が一番好みかを知るのです。ターシャもお茶の時間を毎日楽しんでいました。紅茶のヘビードリンカーの私としてもぜひ知っておきたいと思います。

基本の淹れ方は、日本紅茶協会の「リーフティーの美味しい入れ方」を参考に。

紅茶
茶葉は一律2g、お湯の温度が100度になったらポットに注ぐ。細かい茶葉は通常2分半から3分を目安に蒸らす

どの茶器も同じ条件に揃えたら、タイマーで時間を測り、順にカップに注いでいきます。

紅茶
2分半から5分までの蒸らし時間を設けた

研究の結果、私は3分蒸らしの紅茶が好みでした。渋みが少し出つつも、香りもちょうどいい。微妙な差ですが、味に少しずつ変化が出るのが面白かったこの研究。これからは蒸らし時間3分を目安に紅茶を淹れてみようと思います。

どちらのチャレンジも、全く日常生活に必要ない。ですが、ターシャのように楽しみは自らつくり出せることがわかりました。この外出自粛期間だけを楽しもうと考えるのでなく、今後息抜きをしたい時、迷った時のために、自分なりにほっとできること、楽しめることを見つけてみる期間とするのはいかがでしょうか。自分を楽しませる術は何なのか、この連休中にまた新たな発見があるかもしれません。

4日間にわたるForbes JAPAN Web編集部の「#ポジティブチャレンジ」、いかがだったでしょうか。担当の4人は、この連載をきっかけとして実践したいことを本気で試した結果、楽しんで過ごせたように思います。まだまだおうち時間の可能性は無限大です。自粛期間が長引いていますが、皆さんが少しでも心が休まる、楽しいことを見つけられますように。



「#ポジティブチャレンジ」過去のシリーズはこちらから
(1日目「整える」 モノを愛する私が「捨てない片付け」をやってみた
(2日目「学ぶ」 旅行を断念した私がMoMAオンライン講座を受けてみた
(3日目「向き合う」せっかちな私が大人の塗り絵で「今」に向き合ってみた

文=河村優

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