帰省のかわりに花を贈ろう 花業界の「フラワーロス」を救う取り組み

あなたにかわって、花が帰省。ただいまを、花で。おかえりを、花で。

花業界の活性化に向けたイベント企画/運営を行うSTARMINE PLANNING、ビジョニングカンパニーのニューピース、編集エージェンシーのかくしごと、クリエイティブキャピタルのNEWSの4社を中心に有志メンバーで発足した「with Flowers Project」は、新型コロナウイルス感染症対策として政府より発案された大型連休中の「オンライン帰省」を受けて、帰省できないかわりに花を贈ることで日頃の感謝を伝える新提案「#花で帰省しよう」を立ち上げた。

特設サイトにて全国の花屋の参加を募りながら、外出規制のなか花を贈る習慣を浸透させる。

25歳以上の約4人に1人が帰省できない


新型コロナウイルスの流行によって今「帰省しない」ことが求められている。総務省「社会生活基本調査」によると、全国25歳以上の年間帰省人口は2414万9000人にも及び、25歳以上人口の約4人に1人が帰省をしていることになる。特に新型コロナウイルス流行が顕著な東京都が最も帰省人口が多く、25歳以上人口の34.86%が帰省していることが明らかになっている。

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帰省人口は25歳以上人口の25%に及ぶ 出典:総務省「平成28年社会生活基本調査」

これだけ多くの人が「帰省できない」状況のなか、帰省の代わりに手軽かつ確実に想いを届けられないかと「with Flowers Project」は全国の花屋ネットワークを活かし、「花で帰省する」という提案を帰省できないすべての人に発信する。

このプロジェクトでは、特設サイトにて、オンライン完結で花を注文・郵送できる花屋リストを公開。これまで花を贈る習慣のなかったユーザーと花屋の新たな接点を広げていく予定だ。

花を帰省させて、家族とつながろう


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プロジェクトの想い

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花を帰省させて、家族とつながろう。

ユーザー体験として、テレビ電話やメッセージなど、離れた家族とつながるきっかけに花が利用されることを想定している。

新型コロナによって生まれた問題「フラワーロス」を救う


新型コロナウイルス流行による「外出規制」は、花屋や花農家をはじめとした花業界にも影響をもたらしている。花の買い手がつかず、花の出荷量は日々減少。切り花1本当たりの相場価格は平年平均と比べて大幅に低迷しているのが実情だ。

そうした価格破綻によって、売れ残った花が日々大量に廃棄されてしまう「フラワーロス」が問題視されている。また、世界最大の花き卸売市場ロイヤルフローラホーランドでは、オランダの花の年間総生産量の70~80%が廃棄されているほど、フラワーロスは、日本だけでなく、世界的な社会問題となっている。

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花の価格破綻によって、売れ残った花が日々大量に廃棄されている。 出典:日本農業新聞

こうした苦しい状況下にある花業界を守り、コロナ収束後も健全なマーケット成長を目指すべく、同じ想いを持ったクリエイターが集い、「with Flowers Project 」が発足した。

この活動は新型コロナウィルスによるフラワーロス問題を解決、ならびに花とともに暮らす生活の提案を目指す。今後様々なアクションを通じて、花の問題解決と暮らしの提案を行なっていく。
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PR TIMESより

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