米国を代表する100万部発行の日刊紙。リベラルな論調で知られる。ピュリツァー賞受賞歴は100回超。

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「敵を知ること」。それがどんな戦いにも共通して有効であることはいうまでもない。だが、コロナという見えない敵と対峙するわれわれは、一体どの程度の基礎教養を持っているだろうか?

━━米紙ニューヨーク・タイムズの人気ラジオ・ポッドキャスト番組「ザ・デイリー」で、科学ジャーナリストのカール・ジンマーが、全米の子供たちから寄せられた、「新型コロナ」についての質問に回答した

ジンマーはニューヨーク・タイムズをはじめ、「ディスカバー」誌、「ナショナル・ジオグラフィック」誌など多数の有名メディアに寄稿、著書は『カラー図解 進化の教科書(講談社ブルーバックス刊)』など日本にも紹介されている。ホストは子供たちにも人気のニューヨーク・タイムズ、マイケル・バーバロだ。今回はその後編を紹介する。(Forbes JAPAN編集部)

関連記事:「新型コロナってなに?」NYタイムズが子供たちの質問に答えた(前編)

A Kid’s Guide to Coronavirus, Hosted by Michael Barbaro, produced by, Adizah Eghan, Bianca Giaever and Annie Brown, and edited by Wendy Dorr/Friday, March 27th, 2020 *This part of the translations begins at 16:30 of the original podcast. *後編はオリジナル・ポッドキャストの約16分30秒から)

マイケル・バーバロ:
さて、次の質問は子供たちではなくわたしがさせていただきます。コロナウイルスに感染すると咳をするようになるのはどうしてですか?

カール・ジンマー:感染のある段階で、肺の中に粘液が溜まり始めます。これはインフルエンザや肺に感染するほかのウイルスでも同じことです。その粘液の成分の一部はウイルスに酷使されて死んでしまった細胞たちです。咳とは、肺にどんどん溜まっていく粘液を少しずつ吐き出す、とてもいい方法なんです。ですが残念なことに、咳はほかの人たちをウイルスに感染させてしまいます。


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マイケル:最初にあなたは「ウイルスは自分たちウイルスを作ることがものすごく上手だ」とおっしゃっていました(「前編」参照)。この咳もその手段のひとつみたいですね。

カール:ええ。ウイルスはわたしたちの生態を利用しているんです。咳をしたらすっきりしますよね。でもウイルスにとっては、咳は次の獲物まで運んでくれるタクシーなんです。

マイケル:なるほど、楽になろうと咳をすると、ウイルスは咳に乗って次の宿主に乗り移るんですね。では次の質問です。

翻訳・編集=黒木章人/S.K.Y.パブリッシング 構成=石井節子

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