──こんにちは、チャーリー・レムケっていいます。家はメリーランド州のオデントンで、6歳です。コロナウイルスはどうやって生まれたのか知りたいです。
カール:コロナウイルスはコウモリから生まれました。実を言うと、人間に感染するウイルスの多くが動物から生まれたものなんです。
たとえばAIDSを引き起こすHIVウイルスはチンパンジー、インフルエンザは鳥です。でもコウモリはいろんなウイルスを運んできました。SARSもMERSもコウモリが原因です。たぶんエボラ熱ウイルスもそうでしょう。
コウモリがどうやって人間にコロナウイルスを移したのかは想像するしかありません。コウモリの糞や唾液の中にいたウイルスのせいかもしれません。食用の家畜が感染して、そこから人間にうつったのかもしれません。本当のところはわかりませんが、はっきりしているのは、「コウモリには近づいてはいけない」ということです。
マイケル:わかりました。動物からの感染ということについては、こんな質問が繰り返し寄せられています。
──子供1、子供2、子供3(口ぐちに):ネコや犬のようなペットもコロナウイルスにかかっちゃうの?……ペットがコロナウイルスを移されないように気をつけなきゃダメですか?……人間が動物にコロナウイルスを移しちゃうってこともあるの?
カール:犬やネコがコロナウイルスに感染して病気になったという報告はまだありません。犬やネコが人間にコロナウイルスをうつしたという報告もありません。それでもわずかな件数ですが、コロナウイルスに感染して発症した人間が飼い犬にうつってしてしまった例は報告されています。
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つまりコロナウイルスは犬の体内に入って、その細胞の中にも入ってウイルスをどんどん生み出そうとしたんですが、犬そのものは発症しませんでした。おかしいと思われるかもしれませんが、これには理由があります。
ウイルスは、種類ごとにひとつ、もしくはほんの数種の動物だけを感染させて、それ以外の動物にはまったく無害なんです。コロナウイルスは犬に侵入できるかもしれませんが、それだけだったら犬にとっても飼い主にとっても脅威にはならないみたいです。
マイケル:ところで、カール、コロナウイルスに感染してとても具合が悪くなる人もいれば、全然平気な人もいます。その点について質問が来ています。