私の考えはというと、コーチのマクベイや読者のクラークさんと同じだ。非常に複雑で変化の早いビジネス界において、スマートな視野を持つのは良いことだ。企業の収益とリーダーシップの意見の多様性との関連を裏付けるデータは、ピーターソン国際経済研究所による大規模な調査をはじめ、豊富にある。
さらにクラークさんが指摘するように、部下に自分の考えや意見などどうでもいいと感じさせてしまうことは、時代遅れの悪いマネジメントであり、士気を落とし、エンゲージメントや人材保持といった問題の原因となる。
もちろん、上司が明らかに「最も賢い人」である場合もあるだろう。しかしそうであっても、周囲の意見を採り入れることで恩恵を受けられる場合も多い。
もちろん上司には、周囲からの意見を全て採用する義務はない。しかし、相手の回答を採用する気もないのに、質問をするべきではないだろう。