キャリア・教育

2018.07.26 19:00

アリアナ・ハフィントンが明かす、人生の転機となった「20代の恋愛」

アリアナ・ハフィントン(Brian Ach by Getty Images)


現在、あなたが考える「成功」とは何ですか。あなたのお母さんや娘さんが考える成功の定義とは違うのでしょうか。
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私にとって、成功とは、心身の幸福や分別、感動、そして、人に優しくする力で満たされた人生を指す。私の母の人生が、その定義を満たしていたのは間違いない。母は、その瞬間を生き、人々と深く結びつき(多くは食べ物を介して)、何もかもを人に分け与え(時間、持ち物、私たち姉妹が贈った腕時計も)、人を喜ばせた。

私の娘たちは社会に出たばかりだが、彼女たちの世代が職場を改革する姿を想像するとワクワクする。(1981-96年生まれの)ミレニアル世代は、従来の働き方に満足していない。成功したいならバーンアウトを覚悟せよ、という神話を拒否する傾向が強まっている。こうした成功の定義が、自分たちの働き方や生き方と、より調和できるように改革していくのは、彼女らの世代だ。

どのような転機からも学ぶことはあったので、後悔があるかどうかはわからない。だからと言って、今、同じ転機に遭遇しても、まったく同じ選択をすると言っているわけではない。たとえば、若かりし頃の自分に忠告できるとしたら、成功にはバーンアウト(燃え尽き)や消耗という代償が付き物だという妄想を信じるな、と言ってあげたい。
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アリアナ・ハフィントン◎1950年ギリシャ生まれ。69年に母親と共にアテナからロンドンへ渡り、ケンブリッジ大学へ。女子学生としては3人目となるケンブリッジ・ユニオン・ソサイエティの代表に。73年「The Female Woman(未邦訳)」で作家デビュー。80年、母親と共に渡米。作家、コラムニストとして活躍する。05年ハフィントンポストを創設。11年AOLが買収。16年同編集長を辞任、「スライブ・グローバル」を創業。

Forbes JAPAN9月号(2018年7月25日発売)は女性特集。「100通りの転身」と題して、アン・ミウラ・コーはじめ、世界と日本で活躍するビジネス・ウーマンの100を超える「転機」と「判断軸」を一挙に紹介。

構成・インタビュー=肥田美佐子

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