だが、話さない理由は分かっている。人間くさい厄介な話は、誰も話し合おうとしないから厄介なのだ。
そうしたなかで、私たちが気を付けておきたい5つの習慣的な態度がある。この5つについて難しいのは、あなたの態度で気分を害したとしても、誰もそれをはっきり伝えてくれないということだ(にらみつけられるだけで)。あなたが人の気持ちを表情や態度から読み取るのが苦手なタイプなら、注意が必要だ。
感覚的な問題で批判する
ヘッドフォンから漏れてくる音楽がうるさい、会話中の声が大きすぎる、フレグランスの香りやデスクで食べているランチの匂いきつすぎる、自転車で出勤してきてシャワーを浴びていないのが気になる、などと思っても、それらを気にしない同僚の感覚を攻撃してはならない。
書類を床にばらまいてしまわないよう、自分の机の上は整理整頓しておこう。学施療のようなものだと考えみれば、職場もそれぞれのスペースとプライバシーを尊重すべき場所であることが分かるはずだ。
大げさに騒ぐ
わざとかどうか分からないが、取るに足りないあらゆることを、大げさに膨らませて話す人がいる。どんなゴシップも誇張して伝え、ずっと昔にあった誰かと誰かの言い争いのことを聞きつけては蒸し返す。
職場にそうした負のエネルギーをまき散らしても、得する人は誰もいない。話に加わりたい気持ちに駆られたら、自分自身に尋ねてみよう──「これはそんなに大きな問題か?」 きっと、答えはノーだろう。
期待を裏切る
チームの一員としてまず求められるのは、割り当てられた仕事をきちんとこなすことだ。仲間の期待を裏切るのは、メンバーとして最悪だ。そして、これに次いで最悪なのが、仲間を失望させた上に「自分のせいではない」と主張し、責任を逃れようとすることだ。
ただ、同僚が期待を裏切ったからといって、すぐに上司に訴えてはいけない。その人が自分の役割を果たすために、あなたが助けてあげられることがあるのかどうか、まずは話し合うことだ。