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フォーブス ジャパン編集部のキュレーター兼編集者

パディ・ミラー IESEビジネススクール教授(photograph by Jan Buus)

世界を変えてきた革命的な製品も、なにもたった一人の天才が創り出したわけではない。社員の創造性を引き出す方法を正しく理解すれば、どの企業にも“革新”は可能なのだ。

イノベーションを起こす会社には、発想豊かなアイデアを具現化できる“天才的なイノベーター”がいる-。世の中ではそう考えられがちだ。

その一例が、アップル共同創業者スティーブ・ジョブズだろう。ジョブズは、数々の革命的なプロダクトを生み出してきた。しかし、彼のクリエイティビティ(創造性)を引き出した「イノベーションの設計者(アーキテクト)」がいたことはご存じだろうか?

若かりし頃のジョブズを導いたのは、ビデオゲームメーカー「アタリ」の創業者ノーラン・ブッシュネルであった。ブッシュネルは、ジョブズのクリエイティビティを引き出す環境づくりに成功した。ジョブズと哲学について熱く語り合い、自由にアイデアを交換し、苦言や助言に真摯に耳を傾けた。ジョブズは、よき理解者を得ることで自信をつけ、能力を解き放つことができたのだ。ブッシュネルもジョブズとの関係についてこう話す。

「優れた起業家の最も重要な特質は、情熱だ。ジョブズは、並外れた情熱の持ち主で、いつも全力疾走だった。出社時、会社に泊まり込んで机の下で寝ているジョブズを見るたびに感心したものだ。彼は、私のことをメンター(師)と言ってくれた。起業家は自分を信じ、人と違うことをよしとしなければならない。ジョブズは、いつもそうだった」

このブッシュネルこそまさに、IESEビジネススクールのパディ・ミラー教授が提唱する「イノベーション・アーキテクト」に当てはまる。イノベーション・アーキテクトとは、組織の中で、クリエイティビティを引き出す環境づくりができる人のことだ。

「多くのリーダーは自らがイノベーターになろうとしがちです。しかし、リーダーの仕事は、『イノベーション・アーキテクト』になること。部下が日常業務の中で革新的な行動を実践できる職場環境を整え、彼らを“イノベーター”として育てることが大事なのです」

イノベーションは“現場”から起きるべきだ、とミラー教授は語る。ブッシュネルのように、自身がイノベーション・アーキテクトとなり、イノベーションを起こしやすい環境をつくるのがリーダーの仕事だという。

ミラー教授は、大企業のなかでイノベーションを起こす方法を「5つの行動+1」で表し、イノベーション・アーキテクトの行動を体系立てている。

「5つの行動+1」は、(1)ビジネスに直結するアイデアにフォーカス、(2)独自のアイデアを探すために、外の世界とつながる、(3)当初のアイデアを見直し、必要に応じてひねる、(4)最も優れたアイデアを選び、それ以外は捨てる、(5)社内政治をかいくぐり、ひそかに企画を進める(ステルスストーミング)の5つだ。そして何よりも大事なのが、「あきらめない」という“+1”である。

文=伊波浩美

 

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