かつては町中華の定番、いまや国民食の地位を不動にしたラーメン。現在この国民食ラーメンが「価格の壁」と経営危機に直面しているようだ。株式会社ナビットが実施したweb調査の結果をたどりながら、ラーメンの現状を紐解いていこう。
【調査概要】
・調査期間:2025年3月
・調査機関:ナビット
・調査対象:20代~80代の男女
・有効回答数:1000人
・調査方法:Webアンケート
9割以上が「ラーメン好き』
今回の調査結果によれば、ラーメンを「好き」「どちらかといえば好き」と答えた人は全体の9割以上に達し、その支持の厚さは筆者の想像を超えたものだった。極論を言えば、日本人のほとんどが「ラーメン好き」となる。
◾️ラーメンは好きですか?

麺の好みに関しては、「ちぢれ麺」(380人)と「細麺」(304人)が人気を二分しており、これら2種で全体の約7割近くを占めた。これは個人の好みも反映されていると思うが、地域ごとに支持されるスープとの相性で麺の仕様も変化するため、地域差もあるのかもしれない。
◾️ 最も好きな麺の種類はなんですか?

スープは「しょうゆ味」が人気
味の嗜好は「しょうゆ」(269人)がトップで、「味噌」(194人)、「塩」(187人)、「豚骨」(186人)が続く。こちらも地域ごとの特色を反映した味付けが広がる中で、伝統的な「しょうゆ味」が根強い人気を保っている。豚骨ラーメンが圧倒的に優勢なエリアに住む筆者にとって、この結果も意外だった。
◾️最も好きなラーメンの味付けはなんですか?
