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2025.04.13 17:00

「この恋愛関係は長続きする?」カップルの未来が見える小さくも大切な5つの節目

Shutterstock.com

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米国立衛生統計センターによると、米国では毎年およそ200万人が結婚し、何百万人もの人々が長続きする関係を築こうと真剣な交際を始める。だが、長期的な関係を求めているにもかかわらず、多くの人は関係が長く続くかがはっきりわかるポイントの把握に苦労している。

私たちは2人の記念日や休暇、同棲の開始といった輝かしい部分に注目しがちだが、2人の今後の関係を決定づける瞬間は、シャンパンや拍手を伴うような華々しいものではない。そうした瞬間は、日々のやりとりや感情面での転換点を迎えたときに静かに現れる。研究によると、一見些細なものに見えるそうした瞬間は重大な意味を持っているという。

見過ごされがちだが、恋愛関係における重要な節目を以下に5つ挙げる。もしあなたがこれらの節目を経験しているなら、パートナーとの関係はあなたが思っている以上に進んでいるかもしれない。

1.初めての口論

初めての口論は、シンクに食器を置いたままにしたのは誰かといったことにとどまらない。2人の関係における感情面の核心を垣間見る最初の機会となる。いさかいの瞬間に、愛着スタイル(人間関係の築き方の傾向)が明らかになるのだ。

愛着スタイルが「不安型」の人は、別れることになるのではと恐れてパニックに陥るかもしれない。愛着スタイルが「回避型」の人は自己防衛で心を閉ざすかもしれない。だが、最も重要なのは口論の激しさの程度ではなく、口論の後に2人がどう振る舞うかだ。

感情的な修復プロセス、つまりカップルが対立をどのように乗り越えるかは、長期的に親密な関係を続けられるかどうかを最もはっきり示すもののひとつだ。専門誌『ジャーナル・オブ・ファミリーセラピー』に今年1月に掲載された考察によると、恋愛関係における信頼の修復は積極的に透明性を高める姿勢や反省、共同作業、明確なコミュニケーションによるところが大きい。これらの要素は初めての対立の後に作用し始める。

また、考察では「忠実な信頼」、すなわちパートナーが自分の最善の利益になる行動をしてくれるという信頼がカップルの絆の核であり、初めて対立したときに試されることが多いとも指摘している。

同様に、愛着スタイルに関するこれまでの研究では、喧嘩した後に仲直りするという健全なサイクルには、絆を深める効果があることが明確に示されてきた。信頼し合っているカップルは喧嘩を避けたりせず、喧嘩を通じて関係を一層深める。共に反省し、お互いの考えを確認し、再び心の距離を縮めるのだ。感情知能(EQ)の高いカップルは謝罪や冗談、労わるような触れ合いといったささやかながら効果的な「修復の試み」を行い、事態を悪化させることなく再び気持ちを通わせる。

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翻訳=溝口慈子

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