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2025.03.31 10:30

動画生成AIを使いこなすクリエイター、OpenAI「Sora」がプロにもたらした力

米OpenAIでSoraを担当するローハン・サハイ氏(右側)、スーキ・マンスール氏(左側)がインタビューにこたえてくれた

創作のインスピレーションをすばやく、直感的に形にして、そこからさに深く掘り下げられるユーザーインターフェースの魅力については、今回筆者がインタビューした3組のクリエイターが揃って指摘した。

Sora Selectに参加したReza Sixo Safai氏は映画監督、俳優、脚本家として活躍する米国のクリエイターだ。Safai氏はSoraのテキストプロンプトを独自の方法で巧みに使いこなしている。

米国から参加したクリエイター、Reza Sixo Safai氏。OpenAIのSoraとともにトライベッカ映画祭ではAIクリエーションによる革新的な作品を発表。Massive Studiosを共同設立した
米国から参加したクリエイター、Reza Sixo Safai氏。OpenAIのSoraとともにトライベッカ映画祭ではAIクリエーションによる革新的な作品を発表。Massive Studiosを共同設立した

「Soraで生成するショートムービーのため、入念に練った『ミニ脚本』のようなプロンプトを事前に準備します。カメラワークから照明の位置、カメラのレンズの指定まで、あらゆる要素を具体的に記述すると、とても長いプロンプトもSoraが賢く理解して、私が期待したどおりの動画作品を生成してくれます。おそらく初めてSoraを使う方はもっとシンプルなプロンプトを書くと思います。それでも十分に楽しめますが、これから本当に熱を入れてSoraを使いこなしたいと考えているクリエイターは、より具体的にプロンプトを書き込むことで本当にすばらしい成果が得られると思います」(Safai氏)

shy kidsは、カナダのトロントに在住する3人の友人が結成したミュージックバンドから発展したクリエイティブチーム。Sora Selectに出品したショートムービーは、メンバーのMattが作曲した『my love』からインスピレーションを受けた「2匹のマカク猿が恋に落ちる」というテーマのミュージックビデオだ。AIツールであるSoraを活用した理由は「現実には実現することが難しい、猿を主人公にしながら演出を加えたフォトリアリスティックなムービー」の撮影を実現するためだったという。メンバーのWalterはSoraによる創作を振り返りながら動画生成AIツールの可能性を次のように語っている。

カナダのトロントに拠点を置くクリエイティブチーム「shy kids」。右から2人めがWalter Woodman氏
カナダのトロントに拠点を置くクリエイティブチーム「shy kids」。右から2人めがWalter Woodman氏
次ページ > 「多様なクリエイターの期待に応えるSoraとして動画生成の能力はこれからも成長を続けます。ローカライゼーションにも力を入れたい」

編集=安井克至

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