ソフトバンクグループとの具体的なプラン発表が、2月3日午後にも発表されると目されているが、そうした事業面での発表に先んじて、OpenAIのサム・アルトマンCEOとケビン・ウェイルCPOが、東京大学・グローバル教育センター、および都内ホテルで開催中の開発者向けラボセッション「OpenAI Builder Lab」を相次いで訪問した。
さらに、サム・アルトマン氏が、日本の教育機関や開発者との交流に対する想い、AIがもたらす近未来の社会ビジョンに関して語った。

「想像できない進歩した社会」にAIが貢献する
東京大学でのQ&Aセッションでは、AIに関心を持つ多数の学生から「生成AIが今後どのように社会に影響を与えるのか?」「教育や職業のあり方がどのように変化するのか?」など、テクノロジー、カルチャー、教育などさまざまな視点からの質疑応答が行われた。それらはこれまでも多く交わされてきた議論だが、アルトマン氏、ウェイル氏はともに、改めて答えながら未来への模索を楽しんでいるようだった。
ある学生が「今後10年、30年、100年後の社会はどのように変化すると思いますか?」と問いかけると、アルトマンは「10年後にはAIが科学技術の進歩を加速させ、30年後には社会のあらゆる側面がAIと一体になって、ともに進化しているだろう」と即答した。
100年後の未来については「現時点では想像もつかないが、人間の生活は今とはまったく異なるものになるだろう」とアルトマン氏は答える。