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2025.03.19 15:00

「お互いを縛る関係」にあるカップル3つの兆候、自分らしさを取り戻す方法

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兆候2. 対立を避けるために自分の感情を抑える

健全な恋愛関係を築くためには、心を開いたコミュニケーションが不可欠だ。たとえ意見が食い違っても、互いに自分の考えや感情を自由に表現できるようになる。

だが「エンメッシュメント」の関係では、自分の感情を常に抑え込んでいるかもしれない。このような状態は、衝突を恐れる気持ちや、何としてでも調和を保ちたいという気持ちから生じる場合が多い。

「エンメッシュメント」の関係では、以下のような傾向が見られるかもしれない。

・対立しそうになると不安や恐怖を感じ、何としてでも対立を避けようとする
・自分の気持ちや信念と矛盾している場合でも、パートナーの意見や要望に同意する
・意見の相違につながる可能性のある話題を避けるために、表現されない感情が蓄積される

専門誌『カレント・オピニオン・イン・サイコロジー』に掲載された研究によると、カップルが口論をしているかどうかよりも、そのときにどのようなコミュニケーションを取るかが重要な意味をもつという。この研究では、次の3つの重要な要素が明らかになっている。

1. コミュニケーションの種類:対立にはさまざまな形がある。直接的に問題に正面から立ち向かうアプローチもあれば、より間接的で協調的なアプローチもある。

2. 関係への影響:対立時のコミュニケーションの取り方によって、パートナーに問題解決に取り組むよう促すことができるか、感情面での距離が生まれるかが決まる。

3. 状況が肝心:ある状況でうまくいったことが、別の状況ではうまくいかないこともある。例えば、深刻な問題に対処する必要がある場合、双方が安心して問題に対処できている限り、直接的な反対(反対意見を率直に述べること)は有益だ。

だが、どちらかが不安を感じている場合、このアプローチは害をもたらす可能性がある。より柔らかいアプローチ(愛情表現、許し、承認)は、問題を変えられない場合や問題が軽い場合に役立つ。ただし問題が深刻な場合は、アプローチがあまりにも柔らかすぎると、必要な変化を妨げる可能性がある。

重要なのは、カップルはコミュニケーションのスタイルを状況に適応させるべきだということ。対立は本質的に悪いものではない。双方のニーズに合った方法で対処すれば、関係を強固なものにすることができる。

対立を避ける方が簡単な選択のように思えるかもしれないが、それは未解決の問題や感情面での距離を生み出すことが多い。対立を避けるとわだかまりが募り、後で問題を解決することが一層難しくなる。相手と共に困難に立ち向かうことで信頼と相互理解の基盤が生まれ、お互いが大切にされていると感じられる関係になる。

兆候3. 相手の前で自己主張するのが難しい

「エンメッシュメント」の関係では、自分のニーズや意見、あるいは欲求を表現することが非常に難しいと感じる可能性が大きい。常に相手の望みを優先し、何としてでも対立を避けたり、自己主張しようとすると罪悪感を感じたりすることがあるだろう。

専門誌『ソーシャル・アンド・パーソナリティ・サイコロジー・コンパス』に掲載された研究では、対人関係における自己主張を調査している。反対意見に直面した際、自分のニーズをどの程度主張するかについてだ。研究によると反対意見への反応はさまざまで、対立を避ける人もいれば、他人に歩み寄る人もおり、競ったり攻撃的になったりする人もいる。

ここで重要なのは、自己主張は曲線的な結果をもたらすということだ。つまり、自己主張が少なすぎても多すぎても、問題となる可能性がある。自己主張が十分でない場合、相手に見下されたり、付け入る隙を相手に与えてしまう可能性がある。一方、自己主張が強すぎる場合、攻撃的と受け取られ、関係に悪影響を及ぼす可能性がある。

研究では人々が効果的に自己主張する方法についても言及している。例えば次のような方法だ。

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翻訳=溝口慈子

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