逆風にさらされるZ世代が学ぶべきこと
Z世代に関しては、さらに、iCIMSやリンクトインの調査データでは触れられていない、もう1つの課題がある。それは、一部の企業のあいだで、そもそもZ世代の働き手を歓迎しない動きが広まっていることだ。職場で守るべきマナーを知らない、大学で仕事に就くための準備を十分に積んでいない、対人能力や専門的スキルが足りないといった、Z世代の弱点に関するもっともな懸念によって、こうした傾向は強まるばかりだ。そのため、Z世代の若者がやるべき対策を真面目に行なっていたとしても、彼らの求職活動がさらに厳しいものとなることは否めない。
実際、最近の調査では、Z世代の採用を回避する動きはさらに深刻化している。一部の雇用主のあいだでは、Z世代を採用するくらいなら、フリーランスを起用する(45%)、退職した元従業員に声をかける(45%)、ロボットやAIに仕事を任せる(37%)、さらには、募集中のポストが空席のままでもかまわない(30%)との声もあがっているほどだ。
Z世代の働き手にとっては、職場でうまくやっていくために、学ばなければならないことが山積しているのは明らかだ。とはいえ彼らは、その方策を見つけていくはずだ、と筆者は確信している。なぜなら、この世代が持つ学びや能力開発に対する渇望は唯一無二のものであり、彼らは実際、オンラインプラットフォームなどをフル活用して、この渇望を満たしているからだ。
もちろん、経験は最良の教師だ。そしてZ世代は2025年中に、求職活動で試練を突きつけられ、それを乗り切るなかで、貴重な経験を山ほど積むことになるだろう。彼らの健闘を心から祈りたい。
(forbes.com 原文)