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健康

2025.01.29 09:30

50歳未満のがん罹患率が上昇、特に大腸がん 米調査結果

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同様の理由で、喫煙やアルコールの過剰摂取は複数の種類のがんと関連している。アルコールは細胞の頻繁な修復と代謝を引き起こすことが知られており、これも新しい細胞の発生とがん化のリスク上昇につながる。喫煙は世界的にがんによる死亡の主因の1つであり、がん関連で死亡する人の25%近くの罹患の原因が喫煙だ。喫煙は肺がんの圧倒的な原因でもある。

幸い、がんの原因についての認識が広まり、予防と治療のための研究や資金も増えている。

米医療機関のメイヨークリニックは、がんのリスクを減らす7つの取り組みを案内している。

1. 喫煙によるリスクの軽減
2. 健康的な食品の摂取(加工食品の摂取も減らす)
3. 健康的な体重と運動量の維持
4. 過度な日焼けの予防(皮膚がんのリスクを減らすため)
5. B型肝炎(肝がんのリスク上昇につながる)やHPV(子宮頸がんのリスク上昇につながる)など、ワクチンで予防可能ながんのワクチン接種
6. 可能な限りリスクを減らす(注射針を共有しないなど)
7. 早期診断となるよう、皮膚がんや大腸がん、子宮頸がん、乳がんなどの定期検診の受診

上記の取り組みはリスクを減らすのに役立つだろうが、がんの発生は多くの側面を持っていることが多く、予防できない場合もある。例えば、遺伝や環境の要因、不可避の暴露、あるいは自然発生的な健康問題など、多くの要因が最終的にがんの発生につながる可能性がある。だが、最新の研究を常にチェックし、健康状態を良好に保つための予防策を講じるなどして、可能な限りがんの発生予防に努めることができる。

数多くの新しい臨床試験が行われ、がん関連の治療に多額の資金が投入されているが、最も効果的な対策は、可能であればだが、がんそのものを予防することであることは間違いない。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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