資産運用

2025.01.28 13:00

パッシブインカムの多様化で、「長期的な経済的自由」を手に入れよう

Olivier Le Moal / Shutterstock

2. チャンスを最大化できる

収入源の多様化は、リスクから身を守る自衛手段であるばかりか、新たなチャンスをものにする効果的な方法でもある。パッシブインカムはそれぞれに特有の強みがあるし、多様化しておけば、複数の収入源を連携させることによるメリットを得られる可能性がある。

例を挙げよう。配当金が出る株式に投資すれば、定期的な配当金収入が得られるだけでなく、成長も期待できる。それに加えて賃貸物件を所有していれば、安定した家賃収入が入ってくるし、たとえ株式市場で短期的な乱高下が起きても、それほど影響を受けない。こうした2つのパッシブインカムがあると、双方が補い合うので、高成長の機会と、低リスクの安定性をうまく両立させることができる。

多様な収入源があれば、デジタル製品やP2Pレンディング(インターネットを介して個人間で資金を貸し借りする仕組み)といった革新的なオプションを模索することも可能になる。トレンドの変化や、新しいテクノロジーの登場に伴って、収入源の種類を進化させることができるのだ。

3. 市場が大きく変動しても、安定を維持できる

景気サイクルは、先を読むことができない。それに、経済がどれほど堅調でも、変動する時期は必ずある。さまざまな業界やアセットクラス(債権や株式、REITなど、投資対象の資産の分類)に分散して多様化しておけば、経済が不安定な時期でも現金収入を確保できるだろう。

例えば不況時には、消費支出が減るため、テック株が不調に陥ることがある。とはいえ、不況であっても人は住むところが必要なので、賃貸物件の市場は安定している。また、経済状況が悪いと、物理的な商品の場合は需要が変化するかもしれないが、電子書籍やオンラインコースといったデジタル製品なら、安定した収入源になる可能性がある。

収入源を多様化することで、経済情勢に関係なく一貫して収入が得るための金銭的なセーフティネットが築ける。この戦略は、困難な時期に自分を守ってくれるだけでなく、景気の回復時や成長期には、波に乗るための土台にもなる。

要するに、困難に直面しても回復力のあるパッシブインカムのポートフォリオを構築する上では、多様化が肝心ということだ。収入源を複数に分散しておけば、景気が変動しても安定した現金収入を得られるし、新たなチャンスに備えられる。

収入源を多様化して、予期せぬ出来事が起きたときに自分を守ってくれるセーフティネットを準備しよう。いますぐ多様化に着手して、長期的な金銭的自由のための第一歩を踏み出してほしい。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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