資産運用

2025.01.02 12:00

2025年、経済的安定を目指す「不労所得」というアイデア

不労所得は長期的に戦略を立てて取り組む必要がある(Shutterstock.com)

不労所得は長期的に戦略を立てて取り組む必要がある(Shutterstock.com)

もし、お金が自分のために働き、積極的に労働しなくても銀行口座に入金が続く方法があったらどうだろうか。まさにそれが不労所得の考え方だ。

テクノロジーの進歩により、2025年には不労所得を得る手段がこれまでになく身近になっている。AIによる自動化やオンラインマーケットプレイス、金融プラットフォームの充実によって、不労所得の構築は格段に容易になった。デジタル経済の拡大に伴い、不労所得の戦略も進化しており、経済的な自由を得ることが、より多くの人々にとって実現可能な目標になりつつある。

まず、不労所得とは何かを整理する。不労所得とは、初期の準備や設定に一定の労力を要するものの、その後の維持に必要な手間が最小限で済む形態の収入を指す。ただし、完全に「ほったらかし」で収入が得られるわけではなく、初期投資や継続的な管理が必要であることを忘れてはならない。不労所得は「一攫千金」を狙う手段ではなく、長期的に戦略を立てて取り組む必要がある。

2025年に不労所得を重視すべき理由

不労所得を重視すべき理由としては、収入源を一点に集中させないことでリスクに備えやすくなる点が挙げられる。経済が不安定な状況では、複数の収入源を確保しておくことが重要だ。高金利の負債を返済し終えた後は、不労所得の構築に注力するのが理にかなっている。AIやオンラインツールを活用すれば、不労所得の準備や運用を簡単に行うことができる。

不労所得の魅力のひとつに、ライフスタイルの自由度が挙げられる。資産が自動的に収益を生み出すことで、趣味や旅行、家族との時間などにより多くのリソースを割くことが可能になる。自分が好きなことに没頭している間にも、不労所得は着実に収入をもたらしてくれる。

2025年に不労所得を構築するための有効な戦略

1. 不動産投資

賃貸物件やREIT(不動産投資信託)、短期バケーションレンタルを通じた収益獲得は、不動産を活用した不労所得の代表的な手法である。近年はコリビング(共同居住)や不動産の部分所有に投資する手段も注目されている。

2. 高配当株とETF

大手優良企業の株式やインデックスファンドなどに長期投資し、配当金を得る方法は、不労所得を得るための安定的な手段である。複利成長と低メンテナンス性が大きなメリットといえる。

3. オンラインビジネス

しばしば、ビジネスを構築することがより多くのお金を稼ぐためのすばらしい方法であると話しているが、副業としてフルタイムの収入を補完するビジネスを立ち上げることも、事業規模を拡大して本業にすることも可能だ。自宅でビジネスを始め、テクノロジーを活用して自動化すれば、手間を抑えつつ収益を生み出す仕組みを作りやすい。

4. ライセンスとロイヤルティ

書籍の執筆といった従来型の手段に加え、音楽や写真、ソフトウェアなどの知的財産を販売・提供することで、ロイヤルティ収入を得ることができる。デジタルコースやその他のコンテンツを販売する方法も、比較的少ない手間で継続的な収入を生み出せる可能性がある。

5. 高利回りの貯蓄口座や債券

リスクが比較的低く、安定的なリターンを得られる選択肢として、高利回りの貯蓄口座や債券が挙げられる。リスクが低い分、リターンもやや抑えられるが、堅実な不労所得を構築したい場合には適した方法だ。

不労所得を複数の手段で得ることは、資産形成において大きなメリットがある。最初の仕組みづくりに時間や労力を割く価値は高く、その後に得られる収益は十分に魅力的だ。自分のライフスタイルや目標に合致する不労所得の方法を見つけ、早めに始めよう!

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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