結婚の真の価値を理解している夫婦だけが、結婚生活に当然伴う困難を乗り切るために必要な日々の努力の必要性を認識している。結婚生活にどれだけエネルギーを注いだかによって、得られるものは変わってくる。支えられていると感じる、充実感や喜びに満ちた結婚生活は偶然生まれるものではない。そうした夫婦は互いに学んで実践し、努力しなければ得られないことを知っている。
2つの教訓が意味するもの
2つの教訓には重なる部分が多いことにすでに気づいている人もいるかもしれない。生まれつき良い配偶者などいないのであれば、そうなるためには努力が必要なのは当然だ。実際、結婚生活に注ぐ努力はより良い配偶者に成長するために役立つことが多い。例えば、うまく意思疎通を図るスキルの習得は一朝一夕にできるものではない。実践し、耳を傾け、適応していくうちに上達する。相手のニーズや考え方を理解することに注力すればするほど、対立をうまく処理できるようになり、その後相手と一緒に前進することができるようになる。同じように、その他多くの点で努力は配偶者としての成長に直結する。
一方、結婚生活を送る上で努力しなければ、配偶者としてのあなたの成長だけでなく、夫婦関係そのものも行き詰まってしまう恐れがある。結婚生活をおろそかにすると、結婚生活から得られる多くの学びと成長の機会を逃してしまう。時間が経つほどに袋小路に入っていることに気づく。努力を怠るほど気持ちが離れていき、ダメージを修復するのが難しくなる。
この2つの教訓の重なりは、おそらく最も重要なことを示している。それは、良い結婚とは予期せぬ幸運な出来事ではなく、努力の結晶ということだ。