とはいえ、一生ダメな配偶者でいる運命にある人はいない。健全な志向性や努力、学習意欲があれば誰でも「恋愛的に有能」な配偶者に成長することができる。大事なのは、どんなに順風満帆のようでも常に改善の余地があるという考えで結婚生活に臨むことだ。
教訓2:努力せずして成功なし
結婚は受動的な経験ではない。ただ惰性でやり過ごし、自分に都合のいいように物事が運ぶということはない。そうではなく、専門誌『ジャーナル・オブ・ファミリー・サイコロジー』に掲載された研究が示唆するように、夫婦関係の質は夫婦がいかに努力したかをそのまま反映している。「努力は実を結ぶ」という言葉は陳腐に聞こえるかもしれないが、結婚に関して最も真実を表す言葉の1つだろう。努力はさまざまな形で表れる。寄り添い、常に感謝の気持ちを示し、積極的に充実した時間を一緒に過ごす。そして最も重要なことは、困難を避けるのではなく乗り越えることを選択することだ。
夫婦が共に同じように関係に注力すれば、その努力は必ずしも負担には感じず、そうすることが当たり前になる。だが、どちらか一方だけが努力したり一貫性がなかったりすると、愛や調和はすぐに憤りや不和へと変わる。
例えば、親密さを考えてみよう。日々さまざまなことが起こったり、忙しくなったり、あるいは単調になったりすると、肉体・精神的な親密さを保つ時間を持つことを忘れがちになる。だが結婚生活の多くの側面がそうであるように、親密さは放っておいても維持できるものではなく、定期的な水やりが必要だ。