たとえば感情面でオープンな相手なら、お互いに批判を恐れずに本音を伝えられる安心感が生まれ、自信と謙虚さのバランスが取れていれば尊敬や信頼も育ちやすい。さらに成熟していれば、困難や衝突に直面しても柔軟に対処できるだろう。
また、共通の興味や本質的な相性にも目を向ける必要がある。そもそも、あなたがこの相手とデートしようと思った最初の理由は何だったのかを思い起こしてみよう。共通点があれば、いっしょにそれを楽しんでみるのも1つの手だ。
こうした視点のシフトにより、相手の「足りない部分」に固執する考え方から、「相手の強みや可能性」を探る考え方へと移行できる。そうすることで、より豊かなパートナーシップが育まれ、お互いが尊重し合える関係に近づくはずだ。
ただし、もし交際が進むにつれ嫌悪感がますます強くなるようであれば、関係そのものが変化している兆候かもしれない。そのときは、相手を一方的に否定するのではなく、率直な感情を伝え、相手が自分の行動に気づいていない可能性を探ってみるべきだ。
それでも嫌悪感が大きくなりすぎて関係の良い面さえ見えなくなってしまうなら、その相手があなたの価値観やニーズに本当に合っているのかを考え直す必要があるだろう。
嫌悪感には単なる一時的な反応ではなく、私たちの期待や不安、これまでの恋愛パターンを映し出す鏡のような側面がある。ほんの些細なクセに左右されるのではなく、それを自己成長や関係性を深める材料として活用することもできる。
最後に、嫌悪感を克服することは、ただ可能性のある関係を失わないためだけでなく、より深い共感や自己理解を育むことにもつながる。批判的な思考から、好奇心や感謝の気持ちをもって相手を見るように切り替えることで、今まで以上に豊かで充実したパートナーシップの可能性が開けるだろう。
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forbes.com 原文)