ヘルステック業界を熟知しているヘイルはまず、今後の新たなトレンドとして予防医療を挙げ、その重要性について語った。「予防医療は、医師が未然に病気を防ぐ健康戦略を、どれだけ多く推奨できるかにかかっている」と彼は述べている。
ヘイルの2つ目の予測は、代謝機能が適切に働いているかを把握するメタボリックヘルスが中心的なテーマになるというものだ。「ヘルスケア分野の企業は、メタボリックヘルスが総合的な健康状態を知るための重要な窓口になるという認識をますます強めるだろう」とヘイルは話す。オーラリングは、ユーザーが自身のこの指標を理解する上で重要な役割を果たしている。
3つ目の彼の予測は、肉体だけでなく精神状態や社会的要因を含む総合的な健康状態に焦点を当てる「ホリスティックヘルス」に対する消費者ニーズが高まるというものだ。「ウェアラブル技術などによって人々が自分の健康について深く知るようになる中、ホリスティックヘルスに焦点を当てるコンシューマー向けウェアラブルが増加するだろう」とヘイルは述べている。我々の体がどのように機能するかを把握することが健康の改善には不可欠であり、そのためには教育が重要だ。
そして最後に、ヘイルは人工知能(AI)に関して言及しており、「AIは、超パーソナライズされた健康サポートを提供することで、英国の医療システムを変革するだろう」と述べている。これは、他の国にも当てはまることだが、英国の国民保健サービスが、AIによるパーソナライズ化の恩恵を受ける可能性があることは事実だ。
ヘイルの予測は、自社に関する知識と、ヘルスケア業界を俯瞰する視点を組み合わせている点が非常に興味深い。彼の考えは、オーラリングが行った調査に基づくものであり、同社が重視しているテーマを明らかにしている。
(forbes.com 原文)