同じパターンが続けられているようだ。ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)は
5日の作戦状況レポートで、ウクライナ側は、高層アパートを破壊したスウィートラ通り近くのリャボシャプキー通りに沿って「わずかに前進した」と報告している(編集注:CDSの6日の
レポートや戦争研究所の同日の
戦況評価では、トレツク中心部や南郊でロシア側の前進も報告されている)。
トレツクのウクライナ部隊は建造物などの大きな損害を意に介さず、それらを丸ごと破壊しながら進撃し、街を徐々に瓦礫に変えていっている。
ある都市を救うためにその都市を破壊するというのは一見、無茶苦茶に思えるかもしれない。だが、トレツク方面のウクライナ部隊にとって代わりの選択肢は、トレツクで現在保持している区域をロシア側に明け渡し、後方の次の集落まで後退することしかない。そうなれば、今度はその集落に戦闘が移るのはほぼ確実であり、そこもまた破壊し尽くされる可能性が高い。
(
forbes.com 原文)