煙を上げる車両からさらに2人のロシア兵が降りたあと、そのそばで自爆ドローンか擲弾(てきだん)とみられる爆発物が爆発する。2人は前の1人とは反対の方向にそそくさと走り去っている。
その後、後ろ側の戦車がロシア軍の装甲兵員輸送車に向けて125mm弾を
もう1発撃ち込んでいる。ハートリングも言うように戦車はすでに破壊されていたので、これは余分な攻撃だった。
この小競り合いは、ウクライナ軍がクルスク州に侵攻してから2カ月あまり経過し、ロシア軍が突出部の西側を中心に反撃に出ている現在、両軍の間で繰り広げられている数多くの戦闘のひとつにすぎない。両軍の部隊は混沌としたせめぎ合いが続くなか、入り乱れて戦っている。
前線は流動的で予断を許さない状況になっており、先週にはゼリョーヌイ・シュリャフ村付近で、普通は第一線の後方にいるはずのウクライナ軍のドローンチームがロシア軍の海軍歩兵部隊に制圧される事態にもなった。
このロシア軍部隊はウクライナ軍のドローン操縦士9人を下着姿にしたうえで処刑し、ウクライナ軍の空挺部隊による
血なまぐさい報復作戦を招いている。
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forbes.com 原文)