HIMARS cluster munition strike on Russian military training ground in Zaporizhzhia region pic.twitter.com/NRX7vqXqIN
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) October 15, 2024
装輪式のHIMARSは子弾約400個が詰め込まれたM30とみられるクラスター弾頭ロケット弾を少なくとも1発発射した。子弾がばらばらと射撃場に降り注ぎ、映像では少なくとも1発が訓練兵の立っていた場所で爆発している。狙われた部隊にとって破滅的な数の死者が出た可能性がある。
ロシア軍はたびたび、M30などウクライナ軍の保有する最も高性能な米国製ロケット弾が届く範囲で兵士の野外訓練を行っている。この危険な訓練は、ウクライナで1日1000人超のペースで人員を失い、その補充のために月に新兵3万人を準備不足のまま送り込んでいる軍隊の、プロ意識の欠如の表れだ。
9月中旬にも、前線から25kmくらいしか離れていないウクライナ東部ドネツク州ペトロウシキー地区のロシア軍訓練施設がHIMARSで攻撃され、ロシア兵少なくとも十数人が死亡した。周辺では今年2月以降、ロシア軍の訓練場がほかに少なくとも2回、ウクライナ軍のHIMARSで攻撃されており、合計でおよそ100人の死者を出している。
さらにこの間、ウクライナ南部と北東部でもウクライナ軍のロケット砲による攻撃でロシア軍の訓練兵ら少なくとも計150人が死亡している。
ロシアがウクライナで拡大して2年8カ月近くたつ戦争の1000kmにおよぶ前線では、監視ドローンが24時間いたるところを飛び回っている。ロシアがウクライナで占領している地域はすべて重量約300kg、射程約90kmのM30か、重量約1650kg、射程約300kmのATACMS弾道ミサイルのクラスター弾頭型M39の射程圏内に入る。M39はウクライナ軍では主に装軌式の多連装ロケットシステム(MLRS)から発射されているのかもしれない。