だが、もっと可能性が高いのは、第110旅団は1カ月足らずでロシア空軍のSu-25をせいぜい2機撃墜した程度で、ロシアの航空戦力に手痛い打撃を与えたものの決定的な打撃とは言えず、もう少し控えめな報復だった、というものだ。
第110旅団、ウクライナ国防省、さらにはウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領までもが、第110旅団の防空部隊によって5月4日、5月11日、5月13日、5月18日、5月22日、5月23日、5月25日に計7機のSu-25が撃墜されたと発表している。
russian jets continue to fall!
— Defense of Ukraine (@DefenceU) May 25, 2024
Ukrainian warriors from the 110th Mechanized Brigade shot down another Su-25 plane in the Pokrovsk direction.
Great job, warriors! pic.twitter.com/A6mQc4YRnJ
That’s how our warriors from the 110th Mechanized Brigade shot down one of the russian Su-25 jets in the Donetsk region recently. pic.twitter.com/TsWnWCe36c
— Defense of Ukraine (@DefenceU) May 26, 2024
第110旅団は戦果を水増ししているのかもしれないが、そうしたくなる気持ちはわからなくもない。第110旅団はウクライナ東部ドネツク州の最前線の都市アウジーウカを1年以上にわたり守備していた部隊であり、過酷な戦争を経験したため報いにはやっているとも想像されるからだ。
ロシア軍による爆撃が続くなか、第110旅団の2000人ほどの将兵は廃墟に身を潜め、ロシア軍の攻撃を待ち構えていた。果たして昨年10月、総勢3万人をくだらない数個旅団規模のロシア軍が、複数の方向から攻撃を仕掛けてきた。