5. 馬化騰（ポニー・マー）／302億ドル（約4兆6000億円）
ポニー・マーの愛称で知られる馬化騰は、中国ネットサービス大手、テンセントの現CEOで、同社の株式を7.4％保有する。経済成長が鈍化するなか、香港に上場する同社の株価は昨年比で下落し、馬の資産は昨年の353億ドル（約5兆4000億円）から302億ドル（約4兆6000億円）に減少。2021年の資産額である658億ドル（約10兆1000億円）の半分以下となった。4. 丁磊（ウィリアム・ディン）／335億ドル（約5兆1000億円）
ウィリアム・ディンは、中国ゲーム大手の網易（ネットイース）CEOである。同社が提供するゲームの人気が持続していることから、同社の株価は好調で、丁の資産もここ数カ月で増加した。増加率で見ると、今回ランクインした富豪のなかで2番目に高い数字だ。3. 黄崢（コリン・ファン）／389億ドル（約5兆9000億円）
コリン・ファンは、中国最大級のECプラットフォーム、拼多多（ピンドゥオドゥオ）などを提供するPDDホールディングスの創業者だが、その名前はあまり知られていない。彼の資産は1年前の302億ドル（約4兆6000億円）から389億ドル（約5兆9000億円）に増加し、昨年の4位から3位へと浮上した。インターネット業界では後述の張一鳴（チャン・イーミン）に次いで2番目に裕福な億万長者となった。ダブリンに本社を置き、ナスダック市場に上場するPDDホールディングスの株価は、同社が提供する格安eコマースサイトTemuが好調だったことなどにより上昇した。2. 張一鳴（チャン・イーミン）／434億ドル（約6兆6000億円）
チャン・イーミンは、ショート動画SNSのTikTokなどを運営するバイトダンスの創業者だ。バイトダンスは世界で最も価値のあるインターネットビジネスの1つに数えられているが、TikTokが米国で禁止される可能性があるなどの懸念から、その見通しは依然として不透明だ。しかし、同社には、中国市場に特化した短編動画プラットフォームの抖音（Douyin）など、他に頼るべき事業もある。張は2021年にバイトダンスのCEOを退いた。1. 鍾睒睒（チョン・サンサン）／623億ドル（約兆6000億円）
チョン・サンサンは、ボトル入り飲料メーカー、農夫山泉（ノンフー・スプリング）の董事長を務める人物だ。2020年9月に香港市場で新規株式公開（IPO）を実施した後、2021年から首位の座をキープし続けている。農夫山泉の株価は、彼が同じく会長を務める新型コロナウイルス検査薬などを提供する北京万泰生物薬業の株価と同様に、昨年の中国市場全体の軟調さにつられ下落した。advertisement
鍾の息子が農夫山泉の資料に米国籍であると記載されたことで、中国国内の愛国主義者たちは鍾を批判している。
（forbes.com 原文）
