2024年、新たに億万長者になった人々 日本の若手起業家を含む263人

新たにビリオネアの仲間入りを果たしたテイラー・スウィフト(A.PAES / Shutterstock.com)

フォーブスがまとめた今年の世界長者番付では、保有資産額が10億ドル(約1500億円)を超える富豪「ビリオネア」の数が2781人、その資産総額が14兆2000億ドル(約2150兆円)と、いずれも過去最高を記録した。ここ1年で多くの株式市場が上昇したことにより富豪の資産は増大し、前年比のビリオネア増加数は2023年の150人から265人に増えた。

今年の新顔には、ファッション界の重鎮、バスケットボールの殿堂入りを果たした著名選手、そして超有名なポップ歌手が含まれる。新参265人の平均資産額は19億ドル(約2900億円)、資産総額は5100億ドル(約77兆円)。出身国は32カ国に上る。

最多は今年も米国で、67人がビリオネアの仲間入りをした。そのうち資産が最も多かったのは、ファストフードチェーンのレイジング・ケーンズ創業者トッド・グレイブスで、資産額は推定91億ドル(約1400億円)だ。

中国は国内経済が苦境に置かれているが、それでも新ビリオネアの数は昨年からほぼ倍増した31人で、2位を維持した。その中で資産が最も多かったのは、ファストファッション大手SHEIN(シーイン)を共同で創業したZ世代のマギー・グー、モリー・ミャオ、レン・シャオチンで、資産額はいずれも推定42億ドル(約6400億円)に上った。

インドからは、25人が新たにビリオネアとなった。その中には、2023年5月に死去した夫ミッキー・ジャグティアニが設立した電子商取引複合企業ランドマーク・グループの最高経営責任者(CEO)を務めるレヌカ・ジャグティアニ(資産額48億ドル=約7300億円)が含まれる。

最も裕福な新ビリオネアは、イタリアのアンドレア・ピニャターロだ。金融ソフトウエア企業のIONグループや、カリブ海のセントビンセント及びグレナディーン諸島にある高級リゾート、カヌアン・エステートなどを保有し、資産額は推定275億ドル(約4兆1600億円)。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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