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2024.04.02

ADHDをメリットとして捉え、仕事の効率をアップする方法

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ニューロダイバーシティ・セレブレーション・ウィークは年一度のイベントで、2024年は3月18日~24日に開催された。これは、注意欠陥多動性障害(ADHD)、失読症、発達性協調運動障害(DCD)、算数障害、トゥレット症候群、自閉症など、ニューロダイバーシティ(神経学的多様性)と形容される人々が職場にもたらすユニークな長所や視点を認めて評価する重要な1週間だ。

ニューロダイバーシティの特徴を持つ人は、人口の約15~20%に上るとされる。つまり、同僚の少なくとも10人に1人は、このグループに属する可能性があるということだ。そのため、そうした人々が直面するかもしれない問題や課題だけでなく、そのユニークな長所を理解し評価することが極めて重要だ。

マルチタスクは、ADHDの人が得意とすることの一つであり、本人にも雇用主にもメリットがある。

しかし残念ながら、筆者はコーチとして、ADHDの人たちとその上司が苦労する姿を目の当たりにしている。つまり、ADHD特有の強みをよく理解することができず、不注意や多動性といった持続的なパターンを管理することに手こずりやすい、ということだ。

ADHDとマルチタスクを理解する

ADHDは、不注意、多動性、衝動性を特徴とする神経発達上の特性だ。このような特徴は、特定の状況で障害になり得る一方で、ADHDの人はしばしば、創造性や柔軟性、既成概念にとらわれない思考など、並外れた能力を発揮する。その他にも、あまり知られていない長所がある。

1) 効果的なマルチタスク

このスキルのおかげで、特に集中力や注意力の素早い切り替えを必要とするダイナミックな職場環境でも、ADHDの人は生産性を維持できる。一方、多くの人は、一度に1つのことに集中しなければ生産性を保つことができない。


2) 創造的な問題解決

多くの場合、マルチタスクの能力は創造性と革新性を育む。ADHDの人は、異質なアイデアを結び付け、複雑な問題の型破りな解決策を見つけるのが得意かもしれない。


3) 順応性

マルチタスクは順応性を高める。順応性は、ペースの速い現代の職場に不可欠なスキルだ。ADHDの人は、変化する要求や優先事項に合わせて、集中力や優先順位を素早く調整できる。


4) 並外れた集中力

ADHDの人は、楽しい仕事を見つけると、過集中の状態になり、時間を忘れて何時間でも働くことがある。
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翻訳=米井香織/ガリレオ

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