みかんのことがよくわかる5色の「みかんくれよん」

プレスリリースより

和歌山県はみかんの栽培が盛んだが、栽培過程でみかんの皮や剪定枝など、さまざまな廃棄物が出る。それをアップサイクルすることで廃棄物を減らすと同時に、みかんの栽培工程を知ってもらおうと、「みかんくれよん」が誕生した。

「みかんくれよん」は、「青みかん色」、「じゃばら色」、「完熟みかん色」、「みかんの枝色」、「みかんの炭色」の5色セット。これらはみかんの1年間の栽培プロセスで発生する素材を使用している。

青みかんは、間引きで落とされる滴果みかん。

じゃばらは温州みかんと時期をずらして収穫される雑柑。

完熟みかんは、加工品を作るときに出る完熟みかんの皮。

みかんの枝は、木の健康を保つために剪定された枝。

みかんの炭は、みかんの木から作られた畑に撒くための柑炭。

農家の協力で、ドライフルーツ機や加工機を使って材料を粉末化し、クレヨンに加工している。自然由来の原料なので、子どもが口に入れても安心とのこと。またパッケージの文字には、ご当地フォントの「和歌山フォント」が使われている。これは、「障がい者の方のアート作品をデザイン化し社会に繫ぐプロジェクト」で生まれたものだ。このフォントの利用料の一部は福祉に還元されることになっている。

製作したのは和歌山の一次産業を「もっとおもしろく、魅力的に伝える」活動を行う地域商社はまさと。和歌山みかんのおいしさの秘密であり、各農家がこだわる栽培プロセスを知ってもらうことが、そもそもの開発の動機だった。

「この5色で描けるのは、せいぜいみかんの木だけ」なんてちょっと意地悪な感想も浮かぶが、だとしても、みかんの木を描くためだけの専用クレヨンを持ってるなんて、なんだか特別で幸せな気分になれそうだ。「みかんくれよん」は現在、MotionGalleryにてクラウドファンディング中。目標額100万円で、4月30日まで行われる。

クラウドファンディングサイトはこちら。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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