働き方

2024.03.25 08:00

特別座談会 これからの最良の「働く」とは|麻布競馬場×岩崎由夏×福田恵里×堀越耀介×宮下晃樹

Forbes JAPAN編集部
福田:その人が幸せだと思っていたらそれでいいのかというのは議論したいところです。私は起業を含め、挑戦することでいろんな経験を得られたし世界も広がりました。お金や地位、名誉を得るためではなく、その人自身のコンフォートゾーンや可能性を広げるために挑戦するのは良いことだと思うのです。

福田恵里◎SHE代表取締役CEO/CCO。1990年生まれ。大学卒業後、リクルートを経て2017年にSHEを設立。20年より現職。学ぶから働くまでをサポートするミレニアル世代の女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営。

福田恵里◎SHE代表取締役CEO/CCO。1990年生まれ。大学卒業後、リクルートを経て2017年にSHEを設立。20年より現職。学ぶから働くまでをサポートするミレニアル世代の女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営。

岩崎:解釈によりますよね。同じ事象を見たときに面白いって思うか、そうでないかは個人の問題。解釈を自分でハンドリングする意識をもつと、自分の目の前で建設工事があるときに、「うるさいなあ」じゃなくて「こんなふうに工事するんだ」と思える。働く幸せも同じことかもしれません。

堀越:解釈って実はすごく高度なスキルなんですよ。おそらく自分でそれができる人は外から心配する必要はなくて、問題は自分の意志もやりたいこともない人がどうしたらよいのか。僕は、問いをもつことが大事だと思う。実は、子どもってすごく問いを発しているんです。特に小学校に入る前くらいだと、何でもかんでも聞いてくるじゃないですか。ただ、人は成長過程で社会化されていくので、そんなくだらないことばかり考えていると受験や就活に失敗するぞって周りに言われて。

麻布:心を刈り取られていくと。

堀越:そう。大事なのは、子どものときにもっていた、これって何なんだろう、という自分のなかの好奇心をたぐり寄せていくこと。問いって物の見方のそのもので、それがあるから解釈ができる。そして、答えがないことも面白い。幸せに正解なんてないです。でも、90歳のおじいさんや、40歳の社長、5歳の子どもとも一緒に考え合える。自分にとって働く幸せはこうだと思っていたけど、実は違うかも、みたいな。そうすると自分にとってのあるべき姿が反作用的に見えてくる。(続きはForbes JAPAN 2024年5月号で)。


宮下晃樹◎Carstay代表取締役CEO。1992年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、公認会計士としてデロイト トーマツ グループで従事。NPO法人SAMURAI MEETUPSの創業を経て2018年にCarstayを起業。宮下晃樹◎Carstay代表取締役CEO。1992年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、公認会計士としてデロイト トーマツ グループで従事。NPO法人SAMURAI MEETUPSの創業を経て2018年にCarstayを起業。

文=眞鍋 武 写真=ヤン・ブース

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年5月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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