より良い睡眠を得るためであっても、就寝の1時間前に電子機器の使用を控えたくないと回答した人の割合は54%にのぼった。
今回の調査結果は、成人を対象に昨年行われた同様の調査の結果とほぼ同じだ。成人対象の調査では、睡眠時間が7〜9時間の人は7時間未満の人に比べてうつ症状を経験する可能性が50%近く低いことが示された。また、寝つきに問題を抱えている人はそうでない人に比べてうつになりやすく、睡眠の途中に目を覚ます人も同様だった。
10代や児童は、これまでよりもメンタルヘルス問題を抱えている。青少年がうつを患う割合は2009年に8.1%だったのが、2019年には15.8%へとほぼ倍増。その割合は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)中に急上昇し続け、2021年には青少年のおよそ20%が大うつ病性障害の症状を訴えている。
ミネソタ大学の研究者らによると、ストレスや不安、うつ、自傷行為、自殺傾向の報告は、特に女子とヒスパニック系の青少年で継続的に増加傾向にある。ハーバード大学医学部によると、10代の睡眠時間は短くなっている。10代が健康であるためには毎日9時間以上の睡眠が必要と考えられているが、規則正しく7時間以上の睡眠をとっているのは半数にすぎないと専門家は指摘する。米非営利団体チャイルド・マインド・インスティチュートは、ホルモンの変化やデバイスの使用、10代に対して休息よりも活動や成果を求めることなどが睡眠不足の原因だとしている。
(forbes.com 原文)