健康

2024.02.25 15:00

不健全なモノや人に依存してしまうのはなぜ? ネットで話題の「ドリトス理論」を考える

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ソーシャルメディア依存や、ろくでもない交際相手と縁を切れない状況と、人気のトルティーヤチップス「ドリトス」との間には、何の関係もなさそうに見える──恋人と一緒にドリトスの山に埋もれたい依存症の人でもない限り。しかし、最近TikTokで拡散した「ドリトス理論」に関する投稿動画は、こうした不健全な関係性について考えさせてくれる。

ソーシャルメディアではよくあることだが、「ドリトス理論」なる言葉を考案したのが誰かは定かではない。だが、「@celeste.aria_」というアカウントが投稿したショート動画は、この理論を1分半で簡潔にまとめており、本記事執筆時点で9万2600件以上の「いいね」を集めている。

動画ではアカウント主の女性が、ドリトスをはじめとするチップス系スナックの魅力を次のように説明している。「ポテトチップスって食べだすと止まらなくなるよね。それは、その体験のピークが味わっているさなかに起こるから。食べた後じゃなくてね」。そして「体験が終わってしまえば、そこには何も残らない」と断言する。

たしかに、ポテトチップスを一袋むさぼり食べた後に、空になった袋をしげしげと見つめて「食べられて本当によかった。これで社会的地位やキャリア、健康にもよい影響があるだろう。魂もレベルアップするはずだ。最高じゃないか!」と思うことは、まずないだろう。

薄いチップスを1枚、また1枚と噛み砕く際には、つかの間の喜びを味わえたかもしれない。けれども一度胃袋に入ってしまえば、頭に浮かぶのは「あれ? あの味はどこに行っちゃったんだろう。次に食べるスナックの袋はどこにあったっけ?」というようなことだ。

本格的な食事なら、食後に満足感が残る。だが、満足感を得られないチップス系スナックの場合は、次から次へと手元の袋が空になるまで口に運び続けてしまいかねない。こうしたスナックは栄養満点とは言いがたく、一気食いは塩分とカロリーの過剰摂取という不健康な習慣につながる。甘い菓子や炭酸飲料、アルコール飲料などでも同様だ。
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翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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